MacからWindows環境へのアクセス

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今となってはおかしな話ですが、10年前にiPhoneやiPadが普及する前は、職場でApple製品を見つけることはかなり困難でした(もちろん、会社のジムで使用しているiPodは計算に入っていません)。確かに、大画面のiMacを使う、芸術的でクリエイティブなオフィスもいくつかあったかもしれませんが、ほとんどのオフィスはWindows PCで埋め尽くされているのが一般的でした。

Windowsが時代を支配していました。そして、それはいつまでも続くように思われていました。

Macは職場でより一般的になりつつある

時代は変わり、企業側が BYOD の傾向を把握するようになり、IT部門がより幅広いデバイスをサポートするようになり、職場でのMacの使用は、まれなことから日々の生活へと進化しました。最近の調査によると、北米と西ヨーロッパの全企業の約半数が、MacからWindowsサーバーへのアクセス時に問題を抱えているにもかかわらず、従業員にMacを支給しています。

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MacをWindowsに接続する

また、それはスタートアップ企業など、Macを歓迎している小さくて身軽な企業だけではありません。シスコ、ゼネラルエレクトリック、そしてIBM(!)など、数多くの業界大手企業が、Macを従業員に支給しています。

なぜ企業はMacを支給しているのでしょうか?それにはいくつかの理由があります。

  • 働く人の幸せ/才能ある人材の採用 - Macが好きな人々や仕事でMacを使いたい人に、自分の業務用デバイスを選択できる柔軟性を与えれば、彼らは幸せになれます。それはまた企業による新入社員のモチベーションアップにもなります。
  • セキュリティ - MacはPCよりも安全性が高く、ウイルスやマルウェアの影響を受けにくいと広く考えられています。
  • 一般の認識 - Macを使用していることは、あなたのビジネスが現代的でオープンであり、新しい技術に慣れていることを顧客やクライアントに伝えます。
  • 生産性 - MacはPCよりも信頼性が高く、ヘルプデスクへの問い合わせ回数が少なくて済み、働く人の生産性が向上し、IT部門は他の課題に集中できるようになると考えられています。

これは、職場における技術の多様性を掲げる人々にとっては、すばらしいニュースです。 問題は、ビジネスの世界でMacの採用が拡大したにもかかわらず、MacとWindows環境に古くからの非互換性が多く残っていることです。

MacからWindowsにアクセスするときに発生する問題

新しく入ってきた社員は、業務初日に新しいスマートなMacBookが手渡されたときに、生産性が向上すると考えるかもしれませんが、実際のところネットワークの問題が頭痛の種になったりダウンタイムを招く可能性があります。

これは、Appleがオペレーティングシステムに独自のApple Filing Protocol(AFP)を使用しているために起こります。 ほとんどの企業ではWindowsファイルサーバーを使用しているため、AFPベースのMacからこれらのサーバーにアクセスするには、Windows標準のSMB(Server Messaging Block)プロトコルを妥協して使用する必要があります。

Appleは長年にわたって適切な対応をしてきたため、Windowsファイル共有用に設計されたSMBが完全に利用できないということはありませんが、macOSのファイルシステムを完全に理解するレベルではサポートしていません。

Macには独自のSMBクライアントが組み込まれていますが、Appleのオペレーティングシステムの開発では以下のような問題に取り組んできました。

  • 共有のマウント、フォルダの閲覧、ファイルの表示の速度低下
  • ファイル検索の速度低下
  • アプリケーションのクラッシュ
  • ファイルの破損
  • 権限の問題
  • ファイルの消失
  • セッションの切断
  • ファイルのロック
  • ファイル名の非互換性

これらの問題は、Microsoft OfficeやAdobe Creative Suiteなどの主要アプリケーションを使用すると頻繁に発生します。 エンドユーザーにとっては、パフォーマンスが全体的に悪くなるだけでなく、Macのその他のすばらしい特質をすべて損なうものです。 そしてその不満は生産性の低下につながります。

しかし、他に手段がないわけではありません。

Acronis Files Connect: MacからWindowsネットワークにアクセスする簡単な方法

ファイル/プリント共有ソリューションである Acronis Files Connect を使用すると、MacはSMBの代わりにAFP経由でWindowsサーバおよびNAS上のファイル共有にアクセスできます。わずらわしいSMBプロトコルの問題やパフォーマンス、互換性の問題を一挙に解消し、Macファンが慣れ親しんでいる豊かなユーザーエクスペリエンスを維持できます。

Acronis Files Connectを使用することで、Macユーザーには下記のメリットがあります。

  • ファイル共有のマウント、フォルダの閲覧、ファイル表示の高速化
  • 最大600倍の高速検索
  • Active Directoryなど、Windows環境との統合

さらに Acronis Files Connect により、MacユーザーはSpotlight検索などの機能を利用できます。

通常、ユーザーがMacからWindowsドメインやNASにSMBでアクセスする場合、Spotlightによる簡単なファイル名とコンテンツの検索はできなくなります。

Acronis Files Connectにより、MacがネイティブAFP経由でファイル共有にアクセスし、Spotlight検索を利用できます。

10年または15年前にWindowsとMacが派手な広告キャンペーンでお互いの違いを強調していたときには、この技術的な融合を考えていた人はほとんどいませんでした。

しかし、MacとWindows環境を統合する Acronis Files Connect のようなツールを使用することで、この融合は将来的に長く続く可能性があります。

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