データバックアップがビジネスにとって重要な理由とは

Acronis
Acronis Cyber Protect
旧Acronis Cyber Backup

Cisco や Microsoft のようなテック業界リーダーからのレポートによると、あらゆる規模のビジネスに対するサイバー攻撃は増加しており、かつてないほどの被害をもたらしているといいます。

この記事のおもなトピック

  • データバックアップとはなにか、どう機能するのか
  • 企業でデータのバックアップが必要な理由
  • Acronis Cyber Backupによる貴重な企業のデータの保護

はじめに

Cisco の 2017 年年間サーバー攻撃報告書を見ると、ランサムウェアとその他の攻撃に関する数字が憂慮すべきであることが分かります。報告書では、攻撃によって企業が失うものはデータやお金だけではないこともわかっています(そして、企業データのバックアップ戦略が非常に重要である理由についても説明します)。次の衝撃的な事実を少し考えてみましょう。

サイバー攻撃とデータ損失に関するいくつかの事実

  • サイバー攻撃やデータ侵害の犠牲者になった企業の半数以上は、その後、世間の厳しい目にさらされ、ブランドの評判、顧客ロイヤルティや顧客からの信頼の失墜に苦しんでいます。
  • 攻撃の犠牲者となった企業の29%は収益が下がり、そのうち40%近くが総収益の20%以上を失っています。
  • 攻撃や侵害に苦しむ企業の中で、4分の1近くがデータ損失の後に大きなビジネスチャンスを失っています。
  • データ損失やサイバー攻撃の被害を受けた企業の20%以上が顧客も失っています。また、それらの企業の40%が20%以上の顧客を失っています。

このように、サイバー攻撃のためにデータ損失の結果はビジネスにとって計り知れません。しかしながら、このあと説明しますが、サイバー攻撃やランサムウェアだけが企業のデータに取っての脅威ではありません。よって、この記事では、企業のデータに対するさまざまな脅威と、効果的なデータ災害復旧計画によって脅威から守る方法について説明します。


Acronis
データ損失

企業のデータへのリスクはどこにでもある

悪意あるソフトウェアやハッカーに関する報告は現在どこにでもあります。そして、これらの種類の脅威はビジネスに重大なリスクをもたらす一方で、世の中にある脅威はこれらだけでありません。それを念頭に置き、企業のデータを脅かし、日常的にリスクにさらすものについて説明します。

ハッカー、ウィルス、ランサムウェア

前述の通り、サイバー攻撃はあらゆる場所の企業で大打撃を与えています。また、ハッカーやランサムウェアの大流行は確実に被害を起こし、ニュースの見出しになる一方、昔ながらのマルウェア、スパイウェアや旧式のウィルスも、システム侵害やデータ損失の主たる理由であり続けています。この種の脅威では、あなたのビジネスが犠牲者になるかどうかの問題ではなく、いつ犠牲者となるのかという問題なのです。マルウェア対策やウィルス対策ソフトウェアは役に立ちます。しかし、最新セキュリティソフトウェアがあっても、ハッカー、マルウェアやランサムウェアにより、多くのビジネスがデータ損失の脅威にさらされたままです。

Acronis
ハリケーン後の被害


物理的な災害

サイバー攻撃、ハッカーやマルウェアのニュースが報道されていますが、データが日々直面している従来型の物理的災害に対して見過ごしがちです。火災、洪水やその他の自然災害によって、ある場所のすべてのデータが消失し、復旧を実質不可能にしてしまいます。そして、複数のバックアップがなければ、ハードディスクやストレージドライブが盗まれただけですぐに重大なデータ損失となりえます。もっといえば、ハードディスクの障害やその他のハードウェア障害が発生する可能性が高いことも軽視してはなりません。

企業のデータの保護:バックアップの基本

簡単に言えば、データのバックアップとはコンピューターやデバイスからファイルをコピーしただけのものです。上で説明した通り数多くの脅威があり、企業の重要なファイルとデータのバックアップを保持することは、複数の重要な理由があり不可欠です。事実、あらゆるコンピュータエキスパートや技術エキスパートが、どんなバックアップでもまったくないよりはマシだと言います。とはいえ、すべてのバックアップ機器や技術は同じではなく、同じレベルの保護を提供するわけでもありません。したがって、Acronis で3-2-1 ルールと呼んでいる方法でデータを保護するのが最善策です。簡単に言うと、3-2-1 ルールとは次のことを行います。

  • データのコピーを少なくとも3つ保管する(1つの事故ですべてのコピーが破壊されることはなくす)
  • データを最低2つの異なる形式で保管する(ディスク、テープ、クラウドなど)
  • 火災、洪水、その他の物理的災害から保護するために1つのコピーは別の場所で保管する

3-2-1 ルールを実行するために役立つ利用可能な選択肢について理解を深めるため、企業がデータをバックアップする一般的な方法をいくつかご紹介します。

Acronis
バックアップストレージ

ローカルバックアップとネットワークバックアップ

企業のデータのバックアップ作成方法でもっとも簡単なのは、ハードディスク、テープドライブあるいはシステムやネットワークに接続されているその他のストレージデバイス上に重要なファイルのコピーを保存する方法です。ローカルあるいはワイドエリアネットワーク経由で接続されたシステムや、個々のシステムに取り付けられたハードディスク、USB フラッシュドライブ、外付けドライブやその他の記憶装置へファイルをコピーする方法は、必要な時にバックアップをローカルで確実に利用できるようにする有効な方法です。適切なデータ復旧計画においては、バックアップのローカルコピーの保管が必要不可欠です。しかし、物理的な災害、ランサムウェア、盗難やその他の脅威に関連するリスクがあり、ローカルバックアップの保管だけが計画のすべてであってはなりません。ファイルやデータの最新ローカルバックアップを保持することに加え、3-2-1 ルールの要件にあるように、最低1つのコピーを別の場所(たとえば、社外バックアップサーバーあるいはクラウド)に保存する必要があります。

クラウドバックアップ

最近、ビジネスをクラウドに移行する(あるいはインターネットを経由してリモートでソフトウェアやシステムを実行する)話題やニュースを耳にします。そして、バックアップソリューションも例外ではありません。つまり、クラウドバックアップは、リモートサーバー上に保管され、インターネット接続経由でアクセス可能な安全な社外データコピーなのです。クラウドバックアップは、施設内や物理データ災害が発生した場合に、重要なデータを確実に利用できるようにしたい企業にとって、冗長性とセキュリティを提供する方法です。

クラウドバックアップとオンラインファイルストレージは同じではない

多くの企業で Dropbox、Google Drive やその他のオンラインストレージサイトを使用して重要なファイルのバックアップコピーを保管しています。これらのサービスは、少数のファイルの保管や共有には十分ですが、オンラインストレージサイトの制限(すなわち、ファイルバージョン管理の制限、自動バックアップの欠如、バックアップフォルダーの制限など)により本当のクラウドバックアップとは言えません。本当のクラウドバックアップサービスであれば、システム全体を自動バックアップし、必要なバージョンをバックアップとして保管できます。

Acronis Cyber Backup - ビジネス向けの信頼できるバックアップソリューション

上記で説明した通り、企業で重要なデータのバックアップを作成するにはさまざまな方法があります。必要な時にファイルをいつでも確実に利用できるようにするには、複数の方法を使用する必要があります。したがって、ビジネスでは必要なすべてのメディアとプラットフォームで使いやすく互換性のあるバックアップソリューションが必要です。Acronis Cyber Backup がその解決策です。世界中で50万社以上もの企業に信頼されている Acronis Cyber Backup なら、わずか3回のマウスクリックで完全なバックアップを作成できます。受賞歴のある Acronis のバックアップソフトで、システム全体をバックアップすることも、ミッションクリティカルなデータとファイルに限定してバックアップすることもできます。

迅速な実行:世界最速クラスのデータ復旧

災害が発生した場合、会社のデータにアクセスできない1分1分が、ビジネスリソースやお金、顧客までも失う原因になります。そこで、バックアップからデータを復元する必要がある場合、迅速なデータ復旧は、可能な限り迅速に稼働を再開するために不可欠です。Acronis Instant Restoreがあれば、これまで何時間も(あるいは何日も)かかっていたバックアップリカバリがほんの数秒でできます。超高速のバックアップとリカバリはまだ序の口です。

Acronis プレミアムバックアップとビジネス向けデータセキュリティ機能

Acronis Cyber Backupは企業向けのプレミアバックアップとデータ保護ソリューションです。世界中の50万社以上の企業がこれに同意しています。なぜAcronis Cyber Backupが数多くの企業で選ばれているバックアップソリューションなのでしょうか。答えは簡単です。Acronisのソフトウェアは他にはない保護と機能をビジネスに提供しているからです。Acronis Cyber Backupが提供するメリットの一部を紹介します。

  • 幅広い互換性 - Acronis Cyber Backupはすべての主要オペレーティングシステム(OS)で動作します。Acronis Cyber BackupはWindowsやMacと互換性があるだけでなく、最高のLinuxサーバーのデータ保護も行えます。
  • フルディスクイメージバックアップ - Acronisのソフトウェアにより、ファイルやフォルダーを選択するだけでなく、システム全体の完全で信頼性の高いバックアップイメージでビジネス全体を保護できます。
  • 仮想サーバー保護 - 仮想マシンとサーバーは事業経営とソフトウェアの未来です。そして、Acronis Cyber Backupなら、物理マシンと同じくらい簡単に仮想環境(VM) バックアップができます。Acronis Cyber Backupは、6つの主要なハイパーバイザープラットフォームと仮想環境と物理環境間の移行(すなわち P2V、V2V、V2P、P2P)にも対応しています。
  • ベアメタル回復- Acronis Cyber Backupにより、ベアメタル回復でビジネスの 目標復旧時間(RTO)を大幅に削減できます。Acronis 独自のベアメタル回復技術で、異なるハードウェアへシステムを復元し、スクリプトによる復元の自動化、さらにはワイドエリアネットワーク(WAN)経由でリモートのサーバーの復元も可能です。
  • 柔軟なストレージオプション - Acronis Cyber Backup があれば、高価なバックアップサーバーやメディアサーバーを導入することなく、さまざまなローカルあるいはネットワークベースのストレージデバイスへもバックアップでき、目標復旧時間(RTO)を短縮できます。Acronis のソフトウェアはハードディスクや外付けドライブへのバックアップに対応しているだけでなく、テープドライブ、オートローダー、テープライブラリ、NAS、SANおよびセキュアな Acronis Cloud へのバックアップもサポートしています。これほど多くのストレージに対応するバックアップソフトウェアは他にありません。
  • 直感的でスケーラブルな管理 – 一元化されたウェブ管理、役割ベースの管理者アクセス、カスタマイズ可能なダッシュボード、高度なレポート作成機能といった強力な管理ツールを備えたAcronis Cyber Backupは、データのバックアップ、管理、および保護のすべての作業を合理化するために必要なさまざまなツールを提供します。
  • 革新的なデータ保護 - 優れたバックアップ戦略は企業のデータを保護する上で重要です。しかし、それだれではありません。Acronis Cyber Backup なら、もちろんワールドクラスのバックアップ機能を利用でき、アクティブなランサムウェア保護、強力な軍用レベルの暗号化、そして高度なコンプライアンスおよび認証ツールなどの高度な機能を備えた完全なデータ保護も利用できます。

上のリストにあるように、Acronis Cyber Backup は、競合他社には真似できない能力と機能をお客様に提供します。Acronis Cyber Backup が企業に最適なデータ保護ソリューションである理由をご自身の目で確かめていただくためにも、無料トライアルをぜひお試しください。

アクロニスについて

アクロニスは2003年にシンガポールで設立されたスイス企業です。アクロニスは、世界15か所のオフィスと50カ国以上で拠点を擁しており、Acronis Cyber Protectソリューションは150カ国に26言語で提供され、2万社を超えるサービスプロバイダーで利用されており75万社を超える企業を保護しています。

アクロニスのその他の情報