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サイバーセキュリティの世界では相変わらず多くの出来事が起こっています。昨今話題となった、いくつかの最新ニュースのサマリをご紹介します。

中国政府におけるCOVID-19に関わる事実の追跡
中国政府は、世界規模の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大に関する貴重なデータや一部のアナリストの見解を非公開にし続けていますが、世界中のハッカーはこの情報を狙っています。たとえば、国家的支援を受けているベトナムのハッカー集団、APT32(別名OceanLotus)が中国の国家組織を攻撃し、ウイルス対策や医療研究に関する情報、さらには中国が隠蔽しているとみられる感染者数を暴きだす統計情報を盗み出したとの報道がありました。ベトナムは中国の隣国であり、国内でのウイルス感染拡大を抑制する狙いもあって、攻撃を仕掛けたとみられています。

新型コロナウィルスが世界中に蔓延し、感染症対策関係機関がウィルスの拡散防止を喫緊の課題として取り組む中、各国では渡航制限が行われ、企業は事業存続のために何をすべきか、頭を悩ませています。BCPを意識し先行して取り組む企業は、渡航に危険性を伴う地域に直接赴くことなく、ビデオ会議や、ファイル同期と共有が可能なリモートワークソリューションを採用し、ビジネスを継続しています。これまで、リモートワークでビジネスを遂行することが稀であった中国では、リモートコラボレーションツールであるZoomの1日のダウンロード数が15%増加。このことからも、ビジネスの存続にリモートワークソリューションは必要不可欠であることが理解できます。

このように、リモートワークは企業に利益をもたらし、企業に出社することなくビジネスのコラボレーションと知識の共有を促進します。この背景から、ここ数年、リモートワークを採用する企業は大幅に拡大しました。

事実、ガートナーの調査によれば、世界の企業向けストレージ(EFSS)市場は、2018年の34億ドルから2027年までに244億ドル(約2兆6,872億円)に成長する見込みと発表されています。

 

世の中の変革のスピードが日々加速化するこの状況下、ITプロフェッショナルは、あらゆる物事に対する、サイバー攻撃の脅威の進化も更に加速化していることを実感しています。一方、企業の課題は、従業員の生産性の向上、企業収益の向上、および高い顧客満足度の維持しつつも、サイバー攻撃による経済的および社会的ダメージから組織や顧客を保護することにあります。

このことを念頭に置き、2020年以降に起こりうる変化として、次のような10件の事象を予測をすることとします。

 

1. AI/MLを活用した、ITオペレーションとサイバーセキュリティの変化

IDCは、2023年までに人工知能(AI)システムの年間成長率は、28.4%まで成長することを予測しています。今後、サイバー犯罪者によるAIを利用したサイバー攻撃の脅威はますます増加傾向であることを見据え、企業や組織はこの脅威に対するAIベースのサイバーセキュリティ・ソリューションの導入は必要不可欠となり、ここ数年が特に重要な時期であるとされています。またAIベースのソリューションの構築には、そのトレーニングモデルの安全性を確保しながら、論理的に設計する必要性があります。

AIOps(AIを活用した運用)やAISecOps(AIを活用したセキュリティ運用)の時代はすでに始まっており、先進的なITチームやサービスプロバイダーは、顧客や自社内のサイバープロテクションの導入を推進しています。

 

2. 組織の意思決定とデータ操作