Acronis Backup & Recovery 10 は、Windows のリムーバブル記憶域マネージャ(RSM)を使用して、テープ ライブラリで使用するテープ カートリッジを管理します。
さまざまなプログラムから個別にメディアにアクセスするため、RSM は論理メディア グループである「メディア プール」を使用します。マネージャには、システムとアプリケーションという 2 つのカテゴリのメディア プールがあります。
システム メディア プールには、空きプール、インポート プール、および非認識プールがあります。システム プールは、アプリケーションによって現在使用されていないメディアを保持します。空きプールは空と見なされ、アプリケーションから使用できるメディアを保持します。インポート プールと非認識プールは、特定のライブラリでの新しいメディア用の一時的なプールです。
アプリケーションは、RSM を通して、適切な名前を持つ専用プールの取得、空きプールから専用プールへのメディアの移動、適切な目的による専用プールのメディアの使用、空きプールへのメディアの返却などを行います。
Acronis Backup & Recovery 10 ストレージ ノードは、Acronis プールに属するテープを管理します。
テープ ライブラリのスロットに未使用テープを入れると、すべてのテープは自動的に空きプールに入ります。
テープが使用済みのときは、RSM はそのテープに関連した登録アプリケーションを探します。アプリケーションが見つからないと、RSM はテープを非認識プールに移動します。アプリケーションが見つからず、RSM データベースにテープに関する情報がない場合、テープはインポート プールに移動されます。RSM データベースに情報があれば、テープはそのアプリケーションの専用プールに移動されます。
Acronis Backup & Recovery 10 ストレージ ノードの RSM は、Acronis True Image Echo、Acronis True Image 9.1 製品ファミリ、および Acronis Backup & Recovery 10 のコンポーネントによって書き込まれたテープを検出できます。ストレージ ノードは、一覧の収集操作で、Acronis 形式で書き込まれたすべてのテープを Acronis プールに保存します。
Acronis Backup & Recovery 10 コンポーネントは非認識プールを使用しません。このプールからテープを強制的に利用するには、リムーバブル記憶域スナップイン([コントロール パネル]→[管理ツール]→[コンピュータの管理]→[リムーバブル記憶域]→[メディア])を使用して、テープを空きプールに移動します。
空きプールに移動されたテープは空だと見なされ、アプリケーションから書き込めるようになります。したがって、テープ データは失われます。
テープからすべてのバックアップが削除されても、そのテープは空きプールに戻りません。テープは、再利用のための空のテープとして Acronis プールに残ります。ストレージ ノードは、新しいテープが必要になると、最初に Acronis プールにある空のテープを探し、次に空きプールを探します。
その後、Acronis Backup & Recovery 10 ストレージ ノードは、Acronis プールに属するテープだけを処理します。