ボリューム シャドウ コピー サービス(VSS)

このオプションは、Windows オペレーティング システムの場合にのみ有効です。

このオプションでは、ボリューム シャドウ コピー サービス(VSS)プロバイダ(Acronis VSS または Microsoft VSS)が VSS 対応アプリケーションにバックアップが開始されることを通知する必要があるかどうかを定義します。これにより、Acronis Backup & Recovery 10 がデータ スナップショットを作成する時点において、特にすべてのデータベース トランザクションの完了など、アプリケーションが使用するすべてのデータについて整合性のある状態を維持できます。データの整合性が維持されているにより、アプリケーションは正しい状態に復元され、復元直後から動作可能になります。

デフォルトの設定 - [VSS を使用してスナップショットを作成する]

Acronis Backup & Recovery 10 は、コンピュータで実行中のオペレーティング システム、およびコンピュータが Active Directory ドメインのメンバであるかどうかに基づいて、VSS プロバイダを自動的に選択します。

[VSS を使用せずにスナップショットを作成する]

お使いのデータベースが VSS と互換性がない場合は、このオプションを選択します。データのスナップショットは Acronis Backup & Recovery 10 によって取得されます。バックアップ処理は最も高速ですが、スナップショットの作成時にトランザクションを完了していないアプリケーションのデータの整合性は保証されません。データが整合性のある状態でバックアップされるように、データ取り込みの前後に実行するコマンドを使用して、スナップショットの作成前後に実行するコマンドを指定することができます。たとえば、すべてのトランザクションを完了するように、データベースを停止してすべてのキャッシュをフラッシュするための、データ取り込みの前のコマンドを指定します。また、スナップショットの作成後にデータベース処理を再開するための、データ取り込みの後に実行するコマンドを指定します。

ボリューム シャドウ コピー ライタ

VSS 対応のアプリケーションのデータをバックアップする前に、オペレーティング システム内に存在するライタの一覧を調べて、これらのアプリケーションのボリューム シャドウ コピー ライタが有効になっていることを確認しておく必要があります。この一覧を表示するには、次のコマンドを実行します。

vssadmin list writers

注意: Microsoft Windows Small Business Server 2003 では、Microsoft Exchange Server 2003 用のライタはデフォルトで無効になっています。有効にする手順については、対応する Microsoft のヘルプとサポートの記事をご参照ください。