所有者とログイン情報

ここでは、「所有者」の概念と、バックアップ計画(タスク)のログイン情報の意味について説明します。

計画(タスク)の所有者

ローカルのバックアップ計画の所有者は、その計画を作成したユーザーまたは最後に変更したユーザーです。

集中管理用バックアップ計画の所有者は、その計画の生成元である集中管理ポリシーを作成、または最後に変更した管理サーバーの管理者です。

バックアップ計画に属するタスクは、ローカル タスクか集中管理タスクかを問わず、バックアップ計画の所有者によって所有されます。

復元タスクなど、バックアップ計画に属さないタスクは、そのタスクを作成したユーザーまたは最後に変更したユーザーによって所有されます。

別のユーザーが所有する計画(タスク)の管理

コンピュータで管理者権限を持っているユーザーは、オペレーティング システムに登録されている任意のユーザーが所有するタスクおよびローカルのバックアップ計画を変更できます。

別のユーザーが所有する計画またはタスクを編集のために開くと、そのタスクに設定されていたすべてのパスワードが消去されます。これにより、「設定を変更して、パスワードはそのまま残す」トリックが防止されます。別のユーザーによって変更された計画(タスク)を編集しようとするたびに、警告が表示されます。警告が表示されたときには、次の 2 つの選択肢があります。

アーカイブの所有者

アーカイブの所有者は、そのアーカイブを保存場所に保存したユーザーです。より正確に言うと、これは、バックアップ計画を作成したときに[バックアップの保存先]の手順でログイン情報にアカウントが指定されたユーザーです。デフォルトでは、計画のログイン情報が使用されます。

計画のログイン情報とタスクのログイン情報

コンピュータで実行されるタスクはすべて、ユーザーの代わりに実行されます。計画またはタスクを作成するときには、計画またはタスクの実行に使用するアカウントを明示的に指定するオプションを使用できます。このオプションを使用するかどうかは、計画またはタスクを手動で開始するか、スケジュールに従って実行するかによって異なります。

手動による開始

[計画(タスク)のログイン情報]の手順はスキップできます。タスクを開始するたびに、現在のログオンで使用したログイン情報を使ってタスクが実行されます。コンピュータで管理者権限を持っているすべてのユーザーも、タスクを開始できます。タスクはそのユーザーのログイン情報を使って実行されます。

タスクのログイン情報を明示的に指定した場合、そのタスクは、どのユーザーが実際にタスクを開始したかにかかわらず、常に同じログイン情報を使用して実行されます。タスクを明示的に指定するには、計画(タスク)の作成ページで、次の操作を行います。

  1. [詳細ビュー]チェックボックスをオンにします。
  2. [全般]→[計画(タスク)のログイン情報]→[変更]を選択します。
  3. 計画(タスク)の実行に使用するログイン情報を入力します。

スケジュールされた開始または延期された開始

計画(タスク)のログイン情報は必須です。ログイン情報の手順をスキップした場合は、計画(タスク)の作成終了後にログイン情報の入力を求められます。

ログイン情報を指定する必要がある理由

スケジュールされたタスクまたは延期されたタスクは、任意のユーザーまたはタスクの所有者以外のユーザーがログオンしている、ログオンしていないにかかわらず(Windows の[ようこそ]画面が表示された状態になっている場合など)、実行される必要があります。これには、スケジュールされたタスクの開始時刻にコンピュータの電源がオンになっていれば(つまり、スタンバイや休止状態ではなければ)十分です。Acronis スケジューラでタスクを開始するのに、明示的に指定されたログイン情報が必要であるのはこのためです。