ToH 例 1

このバックアップ計画では次のテープ オプションを使用すると仮定します。

下の図は、ToH スキームと前述のテープ オプションを組み合わせたテープの使用状況です。このスキームの繰り返し部分は 16 回のバックアップ セッションです。図は、17 回目のセッション終了時のバックアップ アーカイブの状態を示しています。

ハノイの塔スキームでは各レベルのバックアップは 1 つしか存在しないので、古いバックアップはすべて自動的に削除されます。次の図では、削除されたバックアップは濃い灰色の四角で示されています。削除されたバックアップは実際にはテープ上にまだ保存されていますが、バックアップに関する情報はストレージ ノード データベースから削除されます。

図には、この時点でテープ 01 に保存されている完全バックアップがあります。このバックアップを削除できないのは、テープ 02 に保存されている有効な差分バックアップ(D、C、B)および増分バックアップ(A)のベースであるためです。この完全バックアップの削除は、これらの 4 つのバックアップがすべて削除されるまで延期されます。

次の図は、レベル D で新しいバックアップを作成する前のテープの内容を示しています。

この時点でデータ アーカイブは 4 本のテープに保存され、書き込まれているバックアップのサイズはこの例で最大です。ただし、今後、完全バックアップがテープの最後に書き込まれると、アーカイブは 5 本のテープに保存されることになります。

次回のバックアップがレベル D で作成された後、テープ 01 は解放されて再利用できます。

この分析事例では、ToH スキームと指定したオプションの組み合わせは次の特性を持ちます。