Acronis Backup & Recovery 10 ストレージ ノード

Acronis 管理用テンプレートを使用して設定できる Acronis Backup & Recovery 10 ストレージ ノードのパラメータを次に示します。

Client Connection Limit

説明: バックアップまたはリカバリを実行するエージェントによるストレージ ノードへの同時接続数の最大値を指定します。

設定可能な値: 12147483647 の任意の整数

デフォルト値: 10

Acronis Backup & Recovery 10 エージェントは、バックアップまたはリカバリの際にストレージ ノードに接続して、管理対象の格納域にアクセスします。 Client Connection Limit パラメータでは、ストレージ ノードが同時に処理できるこのような接続の最大数を設定します。

この制限値に到達すると、ストレージ ノードは接続を待機しているエージェントのバックアップ キューを使用します(次のパラメータを参照)。

Backup Queue Limit

説明: ストレージ ノードのバックアップ キューに入れる Acronis Backup & Recovery 10 コンポーネントの最大数を指定します。

設定可能な値: 12147483647 の任意の整数

デフォルト値: 50

バックアップ キューは、ストレージ ノードへの接続を待機または現在行っている Acronis Backup & Recovery 10 コンポーネントの一覧です(前のパラメータを参照)。

バックアップ キューのコンポーネントの数が Backup Queue Limit の値と等しくなったときに、別のコンポーネントが接続を確立しようとすると、ストレージ ノードはキューにそのコンポーネントを入れません。

この場合、コンポーネントのストレージ ノードへの接続は失敗します。 コンポーネントが Acronis Backup & Recovery 10 エージェントである場合は、対応するバックアップ タスクまたはリカバリ タスクは [失敗] 状態で停止します。

Vault Warnings and Limits

警告またはエラーがログに記録される、格納域内の空き領域のサイズ(絶対値とパーセント値の両方)を指定します。

このパラメータには、次の設定があります。

Vault Free Space Warning Limit

説明: 管理対象の格納域の空き領域のサイズを MB 単位で指定します。この値未満になると、ストレージ ノードのログに警告が記録されます。

設定可能な値: 02147483647 の任意の整数

デフォルト値: 200

格納域の空き領域は、格納域が保存されているディスク ボリュームなどのメディアの空き領域のサイズです。

格納域の空き領域のサイズが Vault Free Space Warning Limit の値以下になると、問題が発生している格納域を示す警告がストレージ ノードのログに記録されます。 ストレージ ノードの警告は、ダッシュボードに表示されます。

Vault Free Space Warning Percentage

説明: 管理対象の格納域の空き領域のサイズを合計サイズのパーセント値で指定します。この値未満になるとストレージ ノードのログに警告が記録されます。

設定可能な値: 0100 の任意の整数

デフォルト値: 10

格納域の合計サイズは、格納域の空き領域と格納域に含まれるすべてのアーカイブのサイズの合計です。

たとえば、2 つの格納域(格納域 A と格納域 B)の両方がディスク ボリュームに保存されているとします。 さらに、格納域 A 内のアーカイブのサイズが 20 GB で、格納域 B 内のアーカイブのサイズが 45 GB であると仮定します。

このボリュームの空き領域が 5 GB の場合は、ボリュームのサイズに関係なく、格納域 A の合計サイズは 20 GB + 5 GB = 25 GB で、格納域 B の合計サイズは 45 GB + 5 GB = 50 GB になります。

格納域の空き領域のパーセント値は、格納域の空き領域を格納域の合計サイズで除算したものです。 前の例では、格納域 A の空き領域は 5 GB ÷ 25 GB = 20% で、格納域 B の空き領域は 5 GB ÷ 50 GB = 10% になります。

格納域の空き領域のサイズが Vault Free Space Warning Percentage の値以下になると、問題が発生している格納域を示す警告がストレージ ノードのログに記録されます。 ストレージ ノードの警告は、ダッシュボードに表示されます。

注意: Vault Free Space Warning Limit パラメータと Vault Free Space Warning Percentage パラメータは、互いに独立しています。いずれかのしきい値に到達するたびに警告が記録されます。

Vault Free Space Error Limit

説明: 管理対象の格納域の空き領域のサイズを MB 単位で指定します。この値未満になると、ストレージ ノードのログにエラーが記録され、格納域へのすべてのバックアップが禁止されます。

設定可能な値: 02147483647 の任意の整数

デフォルト値: 50

格納域の空き領域のサイズが Vault Free Space Error Limit の値以下になると、ストレージ ノードのログにエラーが記録されます。 格納域に対して実行されるバックアップは、格納域の空き領域が制限値より大きくなるまで失敗します。

Vault Database Free Space Warning Limit

説明: 管理対象の格納域のデータベースを含むボリュームの空き領域のサイズを MB 単位で指定します。この値未満になると、ストレージ ノードのログに警告が記録されます。

設定可能な値: 02147483647 の任意の整数

デフォルト値: 20

管理対象の格納域のデータベースを含むボリュームの空き領域のサイズが Vault Database Free Space Warning Limit の値以下になると、問題が発生している格納域を示す警告がストレージ ノードのログに記録されます。 ストレージ ノードの警告は、ダッシュボードに表示されます。

データベースは、格納域の作成時に [データベースのパス] で名前を指定した、ローカル フォルダのストレージ ノードに保存されます。

Vault Database FreeSpace Error Limit

説明: 管理対象の格納域のデータベースを含むボリュームの空き領域のサイズを MB 単位で指定します。この値未満になると、ストレージ ノードのログにエラーが記録され、格納域へのバックアップが禁止されます。

設定可能な値: 02147483647 の任意の整数

デフォルト値: 10

管理対象の格納域のデータベースを含むディスクの空き領域のサイズが Vault Database Free Space Error Limit の値以下になると、ストレージ ノードのログにエラーが記録されます。 格納域に対して実行されるバックアップは、空き領域のサイズが制限値より大きくなるまで失敗します。

ストレージ ノードのエラーは、ダッシュボードに表示されます。

データベースは、格納域の作成時に [データベースのパス] で名前を指定した、ローカル フォルダのストレージ ノードに保存されます。