Acronis 管理用テンプレートを使用して設定できる Acronis Backup & Recovery 10 エージェントのパラメータを次に示します。
ライセンス
エージェントがライセンス サーバーでライセンスをチェックする間隔と、ライセンス サーバーなしで操作可能な期間を指定します。
[ライセンス確認の間隔](日単位)
説明: Acronis ライセンス サーバーでライセンスが利用可能かどうかを確認する間隔を日単位で指定します。
設定可能な値: 0~5 の任意の整数
デフォルト値: 1
Acronis Backup & Recovery 10 エージェントは、ライセンス サーバーにプロダクト キーがあるかどうかを定期的に確認します。最初の確認は Acronis Backup & Recovery 10 エージェントが起動されるたびに実行され、その後の確認は [ライセンス確認の間隔] で指定されている間隔(日数)で実インデックス付けされます。
エージェントがライセンス サーバーに接続できない場合は、エージェントのログに警告が記録されます。この警告は、ダッシュボードに表示されます。
この値を 0 にすると、ライセンスの確認は実行されません。ライセンスがない状態で [ライセンス サーバーなしでの最大時間] で指定されている日数が経過すると、Acronis Backup & Recovery 10 の機能が使用できなくなります(次のパラメータをご参照ください)。
トピック後半の「[ライセンス サーバーの再接続の試行間隔]」もご参照ください。
[ライセンス サーバーなしでの最大時間](日単位)
説明: Acronis Backup & Recovery 10 の機能が無効化されずに正常に動作する期間を日単位で指定します。
設定可能な値: 0~60 の任意の整数
デフォルト値: 30
Acronis ライセンス サーバーが使用できない場合、Acronis Backup & Recovery 10 は、インストール時または前回成功した確認日から数えて [ライセンス サーバーなしでの最大時間] で指定した日数だけ、すべての機能を使用できます。
[ライセンス サーバーの再接続の試行間隔](時間単位)
説明: Acronis ライセンス サーバーが使用できない場合に接続を試行する間隔を時間単位で指定します。
設定可能な値: 0~24 の任意の整数
デフォルト値: 1
プロダクト キーの確認中に(前の「ライセンス確認の間隔」をご参照ください)、Acronis Backup & Recovery 10 エージェントがライセンス サーバーに接続できなかった場合は、[ライセンス サーバー再接続の試行間隔] で指定されている間隔(時間数)で再接続を試行します。
この値を 0 にすると、再接続は試行されません。エージェントは [ライセンス確認の間隔] で指定されている間隔でのみライセンスを確認します。
[ライセンス サーバーのアドレス]
説明: Acronis ライセンス サーバーのネットワーク名または IP アドレスを指定します。
設定可能な値: 0 ~ 32765 文字の任意の文字列
デフォルト値: 文字列の指定なし
[ログのクリーンアップ ルール]
エージェント ログをクリーンアップする方法を指定します。
このパラメータには、次の設定があります。
[最大サイズ]
説明: エージェント ログ フォルダの最大サイズ(KB 単位)を指定します。
指定できる値: 0~2,147,483,647 の任意の整数
デフォルト値: 1,048,576(つまり、1 GB)
[維持するパーセント値]
説明: クリーンアップ時に維持する最大ログ サイズのパーセント値を指定します。
指定できる値: 0~100 の任意の整数
デフォルト値: 95
エージェントのクリーンアップ方法の詳細については、「ログのクリーンアップ ルール」をご参照ください。
[Windows イベント ログ]
Windows のアプリケーション イベント ログに Acronis Backup & Recovery 10 エージェントのイベントを記録する時期を指定します。
このパラメータには、次の 2 つの設定があります。
[トレースの状態]
説明: エージェントのイベントをイベント ログに記録するかどうかを指定します。
設定可能な値: True または False
デフォルト値: False
[トレース レベル]
説明: イベント ログに記録するイベントの重大度の最小レベルを指定します。[トレース レベル] の値以上のレベルであるイベントのみが記録されます。
設定可能な値: 0(内部イベント)、1(デバッグ情報)、2(情報)、3(警告)、4(エラー)、または 5(重大なエラー)
デフォルト値: 4([Trace State]が True に設定されている場合、エラーと重大なエラーのみが記録されます)
SNMP
簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP)を使用して通知を送信する、エージェントのイベントの種類を指定します。
このパラメータには、次の設定があります。
[トレースの状態]
説明: SNMP 通知を送信するかどうかを指定します。
設定可能な値: True または False
デフォルト値: False
[トレース レベル]
説明: SNMP 通知を送信するイベントの重大度の最小レベルを指定します。[トレース レベル] の値以上のレベルであるイベントに関する通知のみが送信されます。
設定可能な値: 0(内部イベント)、1(デバッグ情報)、2(情報)、3(警告)、4(エラー)、または 5(重大なエラー)
デフォルト値: 4([Trace State]が True に設定されている場合、エラーと重大なエラーのみが記録されます)
[SNMP アドレス]
説明: SNMP サーバーのネットワーク名または IP アドレスを指定します。
設定可能な値: 0 ~ 32765 文字の任意の文字列
デフォルト値: 文字列の指定なし
[SNMP コミュニティ]
説明: SNMP 通知のコミュニティ名を指定します。
設定可能な値: 0 ~ 32765 文字の任意の文字列
デフォルト値: public
バックアップ
スナップショット ストレージの初期のサイズと位置を指定します。スナップショット ストレージは、スナップショットを作成することでデータをバックアップする際に使用する一時ファイルです。このファイルは、バックアップが完了するとすぐに削除されます。
デフォルトの設定では、スナップショット ストレージは Windows の一時ファイル フォルダに作成され、最初はそのフォルダが格納されているボリュームで使用可能な容量のうち 50 % を使用します。この容量は、スナップショットで必要となる容量が増加するとともに大きくなります。
データのバックアップ時に大幅に変更されるデータでさまざまな問題が生じる場合は、スナップショット ストレージの初期容量を増やすか、別のボリュームにスナップショット ストレージを配置してください。
このパラメータは、バックアップ計画を作成する際に使用されます。このパラメータに変更しても、すでに存在するバックアップ計画には影響がありません。
このパラメータには、次の設定があります。
[スナップショット ストレージ パス]
説明: スナップショット ストレージの作成先フォルダを指定します。
指定できる値: 0 ~ 32,765 文字の任意の文字列
デフォルト値: 文字列の指定なし
文字列の指定がない場合は、一時ファイル フォルダ(通常は環境変数 TMP または TEMP で指定します)を指します。
ローカル フォルダは、バックアップするボリュームを含め、どのボリュームにも指定できます。
[スナップショット ストレージの絶対容量]
説明: スナップショット ストレージの初期容量を MB 単位で指定します。
指定できる値: 0~2,147,483,647 の任意の整数
デフォルト値: 0
この設定が 0 である場合、管理サーバーは [スナップショット ストレージの相対的容量] 設定を使用します。
初期容量は、使用可能な容量から 50 MB を差し引いた容量を超えてはなりません。
[スナップショット ストレージの相対的容量]
この設定は、[スナップショット ストレージの絶対容量] の値が 0 に設定されている場合にのみ有効です。
説明: スナップショット ストレージの初期容量を、バックアップ開始時に使用可能なディスク容量のパーセント値で指定します。
指定できる値: 0~100 の任意の整数
デフォルト値: 50
設定が 0 の場合、スナップショット ストレージは作成されません。
初期容量は、使用可能な容量から 50 MB を差し引いた容量を超えてはなりません。
スナップショット ストレージがない場合も、スナップショットを作成することは可能です。
スナップショット ストレージの容量は、バックアップの容量に影響を与えません。