デフォルトのインストール設定を変更するには、構成ファイルを編集する必要があります。
構成ファイルの名前は settings.xml です。ファイルは管理サーバーがインストールされているコンピュータに保存されます。ファイルは指定したインストール フォルダの WebPage サブフォルダにあります。デフォルトの場所は次のとおりです。
このファイルでは次の要素に設定が保存されます。
installed-products
ウェブ ページに表示するコンポーネントを指定します。各コンポーネントは product 要素として指定されます。たとえば、次のようになります。
<product
name="Agent for Windows"
package="AcronisAgentWindows.msi"
type="win"
description="ディスク、ボリューム、およびファイルをバックアップするには、コンピュータにエージェントをインストールします。"
/>
product 要素には次の属性があります。
name
ウェブ ページに表示されるコンポーネントの名前です。
package
コンポーネントのインストール パッケージの名前(.msi、.i686、または .x86_64 ファイル)です。ファイルは、%CommonProgramFiles%\Acronis\RemoteInstaller\<製品のビルド番号> フォルダにあります。
type
コンポーネントのインストール対象のオペレーティング システムです。この属性に使用可能な値は win(Windows)および linux(Linux)です。
description
ウェブ ページに表示されるコンポーネントの説明です。説明はコンポーネントの名前の下に表示されます。
ams
インストール後にコンピュータが登録される管理サーバー(AMS)を指定します。たとえば、次のようになります。
<ams address="ManagementServer" />
address 属性は、管理サーバーの名前または IP アドレスを指定します。
これは、ウェブ ページがインストールされているサーバーと同じサーバーにする必要があります。別のサーバーを指定しないでください。ただし、サーバーのネットワーク名をそれ自体の完全修飾ドメイン名(FQDN)(ManagementServer.example.com など)または IP アドレスに変更することができます。これは、ダウンロードしたセットアップ プログラムではユーザー コンピュータを管理サーバーに追加できない場合に、役に立ちます。
license-server
インストール中に取得するコンポーネントのライセンスが保存されているライセンス サーバーを指定します。たとえば、次のようになります。
<license-server address="LicenseServer" />
address 属性は、ライセンス サーバーの名前または IP アドレスを指定します。
web-setup-settings
コンポーネントのインストール方法を指定します。
この要素の内容は次のとおりです。
acep
コンピュータを Acronis カスタマ エクスペリエンス プログラム(CEP)に参加させるかどうかを指定します。デフォルトの設定は次のとおりです。
<acep enabled="false" />
enabled 属性の使用可能な値は、true(参加を有効にする)および false(参加を有効にしない)です。
install
どの Windows ユーザーにコンポーネントをインストールするか、およびインストール中に必要なユーザーによる操作の程度を指定します。デフォルトの設定は次のとおりです。
<install for_user="all" mode="manual" />
for_user 属性の有効な値: all(コンピュータ上の全 Windows ユーザーに対して、コンポーネントをインストールします)および current(セットアップ プログラムを起動した Windows ユーザーのみを対象として、コンポーネントをインストールします)。
mode 属性は将来のバージョンで使用するために予約されています。現在使用可能な値は manual のみです。この値を指定すると、すべての必要なフィールドが既に入力された状態でセットアップ プログラムが実行されますが、ユーザーはインストール ウィザードの手順を実行する必要があります。
installation-path
コンポーネントのインストール先を指定します。
この要素の内容は次のとおりです。
x86
32 ビット版の Windows を実行しているコンピュータのコンポーネントのインストール先を指定します。
x64
64 ビット版の Windows を実行しているコンピュータのコンポーネントのインストール先を指定します。
どちらの要素でも、path 属性によってパスを指定します。デフォルトの設定は次のとおりです。
<x86 path="%ProgramFiles%/Acronis" />
<x64 path="%ProgramFiles(x86)%/Acronis" />
Linux 用のコンポーネントは常に /usr/lib/Acronis ディレクトリにインストールされます。