インベントリ処理では、テープ デバイスにロードされているテープが検出され、名前が付いていないテープに名前が割り当てられます。この処理は、テープ デバイスのスロットにテープをロードするたびに実行してください。
一覧の収集方法
Acronis Backup & Recovery 11.5 には、次の 2 種類のインベントリの方法が用意されています。
高速インベントリ
Acronis Backup & Recovery 11.5 は、テープのバーコードをスキャンします。バーコードを利用することによって、以前に使用されていたプールにテープを素早く戻します。
この方法を選択すると、同じコンピュータに接続された同じテープ デバイスで使用されたテープが認識されます。その他のテープは「認識されないテープ」プールに送られます。
テープ ライブラリがバーコード リーダーを搭載していない場合は、すべてのテープが「認識されないテープ」プールに送られます。テープを認識させるには、このセクションで後述するように、完全インベントリを実行するか、高速インベントリと完全インベントリを組み合わせて実行します。
完全インベントリ
Acronis Backup & Recovery 11.5 は、Acronis ソフトウェアによって書き込まれたタグを読み取り、ロードされたテープの内容に関するその他の情報を分析します。この方法を選択すると、空のテープ、および Acronis ソフトウェアによって書き込まれた(使用したコンピュータとテープ デバイスを問わず)テープを認識します。
以下の表に、完全インベントリの結果テープが移動されるプールを示します。
テープの使用を実行 |
テープの読み込みを実行 |
テープの移動先プール |
エージェント |
同じエージェント |
以前にテープが存在していたプール |
別のエージェント |
インポートされたテープ |
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ストレージ ノード |
インポートされたテープ |
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ストレージ ノード |
同じストレージ ノード |
以前にテープが存在していたプール |
別のストレージ ノード |
インポートされたテープ |
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エージェント |
インポートされたテープ |
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サードパーティのバックアップ アプリケーション |
エージェントまたはストレージ ノード |
認識されないテープ |
一部のテープは、種類によって特定のプールに移動されます。
テープの種類 |
テープの移動先プール |
空のテープ |
空きテープ |
書き込み保護された空きテープ |
認識されないテープ |
クリーニング テープ |
認識されないテープ |
高速インベントリは、テープ デバイス全体に対して適用できます。完全インベントリは、テープ デバイス全体、個々のドライブ、またはスロットに対して適用できます。
高速インベントリと完全インベントリの組み合わせ
テープ デバイス全体の完全インベントリには、時間がかかることがあります。少数のテープに対してインベントリを実行する場合は、次の手順に従います。
インベントリ終了後の操作
「認識されないテープ」プールまたは「インポートされたテープ」プールに移動されたテープにバックアップする場合、テープを「空きテープ」プールに移動してから、Acronis プールまたはカスタム プールに移動します。バックアップ先のプールが補充可能である場合、「空きテープ」プールにテープを残すことができます。
「認識されないテープ」または「インポートされたテープ」プールにあったテープから復元する場合、テープを再スキャンする必要があります。テープは、再スキャン中に選択した格納域に関連付けたプールに移動され、テープに保存されているバックアップはこの格納域に表示されます。
操作手順
警告: テープに格納されているデータを上書きしても問題がないと確信している場合のみ、このチェック ボックスをオンにしてください。