クラスタ化された Hyper-V コンピュータのバックアップ

Hyper-V クラスタでは、仮想コンピュータをクラスタ ノード間で移行することができます。クラスタ化された Hyper-V コンピュータのバックアップを正しく設定するには、次の推奨事項に従ってください。

  1. 移行先のノードに関係なく、コンピュータをバックアップに使用できるようにしておく必要があります。バックアップ計画でどのノードのコンピュータにもアクセスできるようにするには、各クラスタ ノードに対して管理者権限のあるドメイン ユーザー アカウントでバックアップ計画を実行します。

    エージェント for Hyper-V のインストール時に、このようなアカウントをエージェント サービスに指定しておくことをお勧めします。権限がない場合、すべての集中管理用バックアップ計画または復元タスクで、このようなアカウントの資格情報を指定する必要があります。

  2. エージェント for Hyper-V をクラスタの各ノードにインストールします。
  3. インストール中または後で管理サーバーにすべてのエージェントを登録します。
  4. クラスタ ノードに直接接続する代わりに、管理サーバーを使用してクラスタ化されたコンピュータをバックアップします。
  5. 集中管理用バックアップ計画を作成するときは、クラスタ ノードの下ではなくクラスタの下のクラスタ化コンピュータを選択します。これによって、別のノードに移動してもバックアップ計画を引き続きコンピュータに適用できるようになります。
復元されたコンピュータの高可用性

バックアップしたディスクを新しい Hyper-V 仮想コンピュータに復元するとき、コンピュータを高可用性にするかどうかを選択できます。[VM/VS の選択] ウィンドウで、[サーバー上に新しい仮想コンピュータを作成します] をクリックした後、ターゲットの Hyper-V ホストを指定する必要があります。クラスタ下でターゲット ホストを選択した場合、作成される仮想コンピュータは高可用性になります。同じホストをクラスタ外で選択すると、仮想コンピュータは高可用性になりません。

バックアップしたディスクを既存の Hyper-V 仮想コンピュータに復元するとき、コンピュータの高可用性プロパティはそのままの状態で残ります。

Hyper-V 仮想コンピュータの変換バックアップ計画内で実行する場合、作成されるコンピュータは高可用性にはなりません。予備のコンピュータとみなされ、通常、電源がオフになります。運用環境でコンピュータを使用する必要がある場合、フェールオーバー クラスタ管理スナップインから高可用性に設定できます。