Linux 論理ボリュームおよび MD デバイスのバックアップ

Acronis Backup & Recovery 11.5 は、論理ボリューム(LVM ボリューム)または MD デバイス(Linux ソフトウェア RAID)を持つ仮想コンピュータをバックアップできます。

これらのコンピュータをハイパーバイザ レベルでバックアップ(エージェント for ESX(i) またはエージェント for Hyper-V を使用して)するか、ゲスト オペレーティング システムにエージェント for Linux をインストールするか、選択できます。

ハイパーバイザ レベルでのバックアップ

コンピュータ全体をバックアップして同じプラットフォーム(ESX(i)または Hyper-V)に復元する場合には、一般的な選択です。この場合は、複数のエージェントをインストールしたり、ブータブル メディアを作成したりする必要がありません。

エージェント for ESX(i) またはエージェント for Hyper-V は論理ボリュームまたは MD デバイスのファイル システムにはアクセスできないため、基本ディスクまたはパーティションをセクタごとにバックアップします。非 LVM ボリュームは通常のモードで、ファイル システムがバックアップされます。バックアップされたデータはすべて、元の場所に問題なく復元することができます。

制限

論理ボリュームをセクタごとのバックアップする場合は、次のような制限項目があります。

ハイパーバイザレベルのバックアップの一般的な制限は、バックアップの前後またはデータ取り込みの前後に、ゲスト OS 内でコマンドを実行できないことです。

ゲスト システムへのエージェントのインストール

高度な操作をするには、ゲスト システムにエージェント for Linux をインストールして、物理コンピュータの場合と同様に論理ボリューム/MD デバイスをバックアップします。このようにすると、上記の制限項目の問題がすべて解決されます。

Universal Restore は、仮想から物理コンピュータまたは物理から仮想コンピュータの変換を有効にしている論理ボリュームでも動作します。Linux ベースのブータブル メディアを使用すると、論理ボリューム/MD デバイスを「現状に」復元できるようになります。物理コンピュータ上の論理ボリュームおよび MD デバイスのバックアップの詳細については、Acronis Backup & Recovery 11.5 のアドバンスト エディションの「ユーザーズ ガイド」を参照してください。