例 1: 短期間のバックアップ ウィンドウにおけるバックアップ
事例: 企業の作業スケジュールで許されるバックアップ ウィンドウは、1 晩につき 5 時間のみです。ネットワーク帯域幅は 1 時間あたり 60 GB です。これにより、夜間、バックアップできるデータの量は 300 GB に制限されます。この企業の Exchange Server がホストしているデータは 500 GB なので、所要タイム フレーム内では完全バックアップを完了できません。ただし、1 日に変更されるデータが 5 GB を超えることはほとんどありません。
ソリューション: 重複除外された格納域への高速完全バックアップを行います。バックアップ計画を作成し、夜のバックアップ ウィンドウの開始時に、バックアップが開始されるようにスケジュールします。最初の完全バックアップを作成するときには、一時的に夜のバックアップ ウィンドウを拡張します。それ以降の高速完全バックアップは、バックアップ ウィンドウ以内に収まります。
実行する手順
- エージェント for Exchange が実行されているコンピュータにコンソールを接続します。
- [バックアップ計画の作成] をクリックします。
- [バックアップの対象] で、目的のサーバーのデータを選択します。
- [バックアップ先] で管理対象の重複除外格納域を選択します。
- [バックアップ方法] で [シンプル] バックアップ スキームを選択します。
- [スケジュール] で [日単位] を選択し、夜のバックアップ ウィンドウの開始時にバックアップが実行されるようにスケジュールします。
- [バックアップの種類の表示、ベリファイ] をクリックして、[バックアップの種類] の設定にアクセスします。
- [バックアップの種類] で、[完全] を選択し、次に [高速完全バックアップ メソッドを使用した完全バックアップの作成] を選択します。
- バックアップ計画のその他の設定(バックアップのレプリケーション、保持、およびベリファイ)に関する詳細については、製品のヘルプ システムの「バックアップ」、または Acronis Backup & Recovery 11.5 のアドバンスト エディションのマニュアルを参照してください。
- [OK] をクリックして、作成したバックアップ計画を保存します。