サポートされている Exchange クラスタ構成

Acronis Backup & Recovery 11.5 では、次の Exchange クラスタの設定をサポートします。

Exchange 2003 クラスタおよび Exchange 2007 のシングル コピー クラスタ(SCC)

どちらの設定も、共有ストレージに基づいたフェールオーバー クラスタ ソリューションです。それぞれの構成で、クラスタ ノード間で共有されるストレージ上のストレージ グループの単一のコピーが使用されます。共有されたデータに同時にアクセス(管理)することができるクラスタ ノードは 1 つだけです。共有データを管理中のノードをアクティブ ノードと呼びます。その他のノードはパッシブ ノードまたはスタンバイ ノードと呼ばれます。

Exchange Server 2007 のクラスタ連続レプリケーション(CCR)

CCR は非共有ストレージに基づいたフェールオーバー クラスタ ソリューションです。この構成では、各ストレージ グループの 2 つのコピー(アクティブとパッシブ)が使用されます。各コピーはそれぞれのノードにホスティングされます。使用中のコピーはアクティブと呼ばれ、そのコピーがホスティングされているノードはアクティブ ノードと呼ばれます。パッシブ コピーは、継続的および非同期的なログ シッピング技術によって、パッシブ ノード上に作成され、保持されます。

Exchange Server 2010 以降のデータベース可用性グループ(DAG)

DAG は、高可用性とサイトの高い復元力を実現するフェールオーバー クラスタ ソリューションです。DAG では、クラスタ連続レプリケーションとスタンバイ連続レプリケーションという、Exchange 2007 の 2 つの連続レプリケーション技術が組み合わされて使用されます。DAG は、最大 16 の Exchange メールボックス サーバーからなるグループです。すべてのノードが他のノードのメールボックス データベース コピーをホスティングできます。それぞれのノードは、パッシブおよびアクティブのデータベース コピーをホスティングすることができます。各データベースのコピーは、最大 16 個まで作成することができます。