通常、クラスタ化されたデータをバックアップするには、管理サーバーでバックアップ計画(集中管理用バックアップ計画)を作成します。ただし、全体が 1 つのクラスタ ノードでホストされている特定のデータをバックアップする必要がある場合は、このノードに直接接続し、標準(ローカル)バックアップ計画を作成できます。このような方法には、データが別のクラスタに移行された場合やノードが使用できなくなった場合に、バックアップ タスクが失敗するという欠点があります。
Exchange クラスタ データのバックアップを設定するには
詳細: Exchange クラスタ データにアクセスするには、各クラスタ ノードで管理者特権を持つドメイン ユーザー アカウントが必要です。
アクティブ ディレクトリ ユーザー アカウントの名前を入力する場合は、ドメイン名(DOMAIN\ユーザー名またはユーザー名@ドメイン)も指定してください。
[バックアップするデータ] で、次のいずれかを選択します。
[バックアップするデータ] の下にあるカタログ ツリーで、Exchange クラスタを選択して、バックアップするデータ項目を選択します。クラスタ データベースまたはストレージ グループは、クラスタ内に存在するコピーの数に関係なく、1 つのインスタンスとして表示されます。
[アーカイブの名前付け]。Acronis Backup & Recovery 11.5 により、新しいアーカイブに対して共通の名前が生成され、[名前] フィールドに表示されます。名前は、[アプリケーション インスタンス名]_Archive(N) の形式で付けられます。[アプリケーション インスタンス名] 変数は、Exchange Server またはクラスタの名前で置き換えられ、N は連続番号を表します。自動的に生成された名前が不適切なときは、別の名前を付けることができます。名前の先頭に付いている [アプリケーション インスタンス名] 変数の使用は必須であるため、ご注意ください。
このモードは、クラスタの各ノードにエージェント for Exchange がインストールされている場合に選択できるようになります。
このモードでは、データベースまたはストレージ グループのアクティブ コピーからデータがバックアップされます。このとき、アクティブ コピーが使用できない場合、バックアップは失敗します。
アクティブ コピーからデータをバックアップすると、Exchange Server のパフォーマンスが低下することがありますが、最新の状態のデータがバックアップされます。
このモードは、クラスタの各ノードにエージェント for Exchange がインストールされている場合に選択できるようになります。
このモードでは、使用可能なパッシブ データベースまたはストレージ グループ レプリカの 1 つからデータがバックアップされます。また、そのときにパッシブ コピーが使用できなかった場合にどうするかを、[アクティブ コピーをバックアップする] または [タスクを実行しない] から選んで指定します。
パッシブ コピーをバックアップしても Exchange Server のパフォーマンスには影響はありません。また、これにより、バックアップ ウィンドウを拡張できるようになります。ただし、パッシブ コピーは非同期的に(遅れて)アップデートされるように設定されていることが多いため、このコピーには最新の情報が含まれていない可能性があります。
バックアップ対象として選択したすべてのアイテムが単一ノードでホストされている、またはコンソールがエージェントと直接接続されている場合は、選択内容に対してこのモードを使用できます。
このモードでは、クラスタ ノードを手動で指定します。このモードは、データが別のクラスタ ノードに再配置されないことが確信できる場合のみ選択してください。バックアップ前、またはバックアップ中にデータのロケーションが変更されると、タスクは失敗します。
アクティブ ディレクトリ ユーザー アカウントの名前を入力する場合は、ドメイン名(DOMAIN\ユーザー名またはユーザー名@ドメイン)も指定してください。