Linux パッケージ

Acronis Backup & Recovery 11.5 モジュールを Linux カーネルに追加するには、セットアップ プログラムに次の Linux パッケージが必要です。

これらのパッケージの名前は、Linux ディストリビューションによって異なります。

Red Hat Enterprise Linux および CentOS では、通常、パッケージはセットアップ プログラムによってインストールされます。その他のディストリビューションで、パッケージがインストールされていない場合や、必要なバージョンがインストールされていない場合は、パッケージをインストールする必要があります。

必要なパッケージは既にインストールされていますか?

パッケージが既にインストールされていることを確認するには、次の手順に従います。

  1. カーネルのバージョンと必要な GCC バージョンを確認するには、次のコマンドを実行します。

    cat /proc/version

    このコマンドにより、次のような行が返されます。Linux version 2.6.35.6 および gcc version 4.5.1

  2. Make ツールと GCC コンパイラがインストールされているかどうかを確認するには、次のコマンドを実行します。

    make -v
    gcc -v

    gcc の場合、コマンドによって返されるバージョンは、手順 1 の gcc version の場合と同じです。make では、コマンドの実行を確認するだけです。

  3. カーネル モジュールを作成するパッケージの適切なバージョンがインストールされているかどうかを確認します。

    どちらの場合でも、パッケージのバージョンが、手順 1 の Linux version の場合と同じであることを確認します。

レポジトリからのパッケージのインストール

次の表では、さまざまな Linux ディストリビューションで必要なパッケージをインストールする方法について説明します。

Linux ディストリビューション

パッケージ名

インストール方法

Red Hat Enterprise Linux

kernel-devel
gcc
make

セットアップ プログラムは、Red Hat のサブスクリプションを使用して、自動的にパッケージをダウンロードしてインストールします。

CentOS

kernel-devel
gcc
make

セットアップ プログラムは、自動的にパッケージをダウンロードしてインストールします。

Fedora

kernel-devel
gcc
make

ルート ユーザーとして、次のコマンドを実行します(GCC パッケージ名に必要な GCC バージョンを指定します)。

yum install kernel-devel-`uname -r`
yum install gcc-4.5.1
yum install make

Ubuntu

linux-headers
linux-image
gcc
make

次のコマンドを実行します(GCC パッケージ名に必要な GCC バージョンを指定します)。

sudo apt-get update
sudo apt-get install linux-headers-`uname -r`
sudo apt-get install linux-image-`uname -r`
sudo apt-get install gcc-4.6
sudo apt-get install make

パッケージは、ディストリビューションのレポジトリからダウンロードされ、インストールされます。

他の Linux ディストリビューションについては、必要なパッケージの正確な名前およびインストール方法に関してディストリビューションのドキュメントを参照してください。

手動でのパッケージのインストール

次の場合には、パッケージを手動でインストールする必要があります。

ローカル ネットワークまたは信頼されているサードパーティのウェブ サイトからパッケージを入手して、次のようにインストールします。

例: Fedora 14 にパッケージを手動でインストールする

32 ビット コンピュータの Fedora 14 に必要なパッケージをインストールするには、次の手順に従います。

  1. カーネルのバージョンと必要な GCC バージョンを確認するには、次のコマンドを実行します。

    cat /proc/version

    このコマンドの出力には、次の内容が含まれます。

    Linux version 2.6.35.6-45.fc14.i686
    gcc version 4.5.1

  2. このカーネル バージョンに対応する kernel-devel および gcc パッケージを入手します。

    kernel-devel-2.6.35.6-45.fc14.i686.rpm
    gcc-4.5.1-4.fc14.i686.rpm

  3. Fedora 14 用の make パッケージを取得します。

    make-3.82-3.fc14.i686

  4. ルート ユーザーとして次のコマンドを実行して、パッケージをインストールします。

    rpm -ivh kernel-devel-2.6.35.6-45.fc14.i686.rpm
    rpm -ivh gcc-4.5.1.fc14.i686.rpm
    rpm -ivh make-3.82-3.fc14.i686

    これらのすべてのパッケージは、1 つの rpm コマンドに指定できます。インストールするこれらのパッケージの一部では、依存性を解決するために、追加パッケージのインストールが必要になることがあります。