誤って削除された情報の復元

ドメインにドメイン コントローラがある場合は、Ntdsutil ツールを使用して、特定のエントリのみの管理的な復元を実行できます。たとえば、誤って削除されたユーザー アカウントやコンピュータ アカウントを復元することができます。

誤って削除された情報を復元するには、次の手順を実行します。

  1. Active Directory データベースの復元」の手順 1 ~ 5 を実行し、ドメイン コントローラをディレクトリ サービス復元モード(DSRM)で再起動し、Active Directory データベースを復元します。
  2. 既存の DSRM がない場合は、次のコマンドを実行します。

    Ntdsutil

  3. ツールのコマンド プロンプトで、次のコマンドを実行します。

    activate instance ntds
    authoritative restore

  4. ツールのコマンド プロンプトで必要なパラメータを指定して restore subtree または restore object コマンドを実行します。

    たとえば、次のコマンドは、example.com ドメインの Finance 組織単位(OU)内の Manager ユーザー アカウントを復元します。

    restore object cn=Manager,ou=Finance,dc=example,dc=com

    Ntdsutil ツールの使用方法については、ツールのドキュメントを参照してください。

    詳細: 他のオブジェクトは、ドメイン コントローラを再起動するときに他のドメイン コントローラからレプリケートされます。このようにして、誤って削除されたオブジェクトを復元し、他のオブジェクトを最新の状態に維持します。

  5. ドメイン コントローラをノーマル モードで再起動します。Active Directory サービスが正常に開始され、復元されたオブジェクトが使用可能なことを確認します。
  6. Active Directory データベースの復元」の手順 4 に従って、Acronis エージェント サービスのアカウントを元に戻します。