シングル パス バックアップに必要な権限
Microsoft SQL Server が実行されているコンピュータに対するシングル パス バックアップを正常に実行するには、バックアップ計画を実行するアカウントが、そのコンピュータのバックアップ オペレータまたは管理者グループのメンバであることが必要です。
さらに、このアカウントに、コンピュータにインストールされている各インスタンスで sysadmin の役割が与えられている必要があります。
ユーザー グループのメンバなど、一般ユーザーとしてログオンしている間にバックアップ計画を作成する場合、上記の権限を持つアカウントの資格情報を指定する必要があります。この設定にアクセスするには、[バックアップ計画の作成] ページの [計画の資格情報] をクリックします。
デフォルトでは、アドミニストレータ グループのメンバによって作成されたバックアップ計画は、エージェント サービス アカウントで実行されます。管理サーバーから配置された集中管理用バックアップ計画も同様です。そのため、シングルパスのバックアップに必要な権限をエージェントに割り当てることをお勧めします。
エージェントに対する権限の割り当て
インストール中、セットアップ プログラムには、バックアップ オペレータ グループ内のエージェント サービス アカウントが含まれます。エージェント用に新しいアカウントを作成する場合、そのアカウントは、管理者グループにも所属します。そのため、そのエージェントは、Windows 内で常に必要な権限を持っています。
エージェントに対して SQL Server における sysadmin ロールを与える場合、コンピュータにインストールされている Microsoft SQL インスタンスごとに、sysadmin 資格情報を指定する必要があります。インストール中にこの資格情報を指定しなくても、次のいずれかの方法で後から sysadmin ロールをエージェントに与えることが可能です。
また、新しい Microsoft SQL Server インスタンスをコンピュータにインストールした後、sysadmin ロールを明示的にエージェントに与える必要があります。
T-SQL スクリプトを使用して、エージェント サービス アカウントに対してインスタンスにおける sysadmin の役割を与える方法
Create Login [<コンピュータ名>\Acronis Agent User] From Windows
Exec master..sp_addsrvrolemember @loginame = '<コンピュータ名>\Acronis Agent User',@rolename = 'sysadmin'
Acronis Agent User は、エージェント用に作成されるデフォルトのアカウントです。エージェントのインストール中に既存のアカウントを指定した場合、Acronis Agent User を、既存のアカウントのユーザー名に置き換えてください。
ファイルには任意の拡張子を付けることができます。
sqlcmd -S <コンピュータ名>\<インスタンス名> -i <T-SQL スクリプト ファイルへのフル パス>
sysadmin ロールを与えない場合、このセクションの始めの説明に従って、すべてのバックアップ計画に資格情報を指定する必要があります。
Microsoft SQL Server データベースの復元に必要な権限
データベースをインスタンスに復元する場合、そのインスタンスの資格情報を指定する必要があります。[データの復元] ページで復元先のインスタンスを選択すると、資格情報の入力を促すプロンプトが表示されます。