このセクションでは、Windows 8 および Windows Server 2012 オペレーティング システムの機能に対する Acronis Backup & Recovery 11.5 のサポート状況について説明します。
このセクションの情報は、Windows 8.1 および Windows Server 2012 R2 にも該当します。
制限
WinPE 4.0 および WinPE 5.0
Acronis メディア ビルダでは、Windows プレインストール環境(WinPE)のこれらのバージョンに基づいてブータブル メディアを作成できます。
これらのブータブル メディアは Windows 8 および Windows Server 2012 の新機能をサポートしています(この後で説明します)。Unified Extensible Firmware Interface(UEFI)を使用しているコンピュータで起動できます。
WinPE のこれらのバージョンに基づいてブータブル メディアを作成するには、Windows アセスメント & デプロイメント キット(ADK)が必要です。詳細については、「WinPE ベースのブータブル メディア」を参照してください。
UEFI セキュア ブート
Windows 8 または Windows Server 2012 を実行していて UEFI を使用しているコンピュータでは、UEFI のセキュア ブート機能が有効になっている場合があります。セキュア ブートを使用すると、信頼されているブート ローダーでしかコンピュータを起動できないようになります。
Acronis メディア ビルダを使用すると、信頼されているブート ローダーを含むブータブル メディアを作成できます。このためには、64 ビットの Linux ベースのメディアか WinPE 4 以降がベースの 64 ビット メディアのいずれかを作成するよう選択します。
Resilient file system(ReFS)
Windows Server 2012 では、ReFS ファイル システムを使用してボリュームをフォーマットできます。このファイル システムでは、NTFS ファイル システムと比べてボリュームでのデータ保存の信頼性が高くなります。
Windows Server 2012 と WinPE 4 以降がベースのブータブル メディアでは、ReFS ボリュームのバックアップと復元ができます。復元時に ReFS ボリュームのサイズを変更することはできません。
Linux ベースのブータブル メディアとバージョン 4.0 より前の WinPE ベースのブータブル メディアでは ReFS ボリュームにファイルを書き込むことができません。そのため、これらのメディアを使用してファイルを ReFS ボリュームに復元することはできません。また、ReFS ボリュームをバックアップ先として選択することもできません。
記憶域スペース
Windows 8 と Windows Server 2012 では、複数の物理ディスクを結合して 1 つの記憶域プールにすることができます。この記憶域プールでは、1 つまたは複数の論理ディスク(記憶域スペース)を作成できます。通常のディスクと同様に、記憶域スペースにはボリュームを作成できます。
Windows 8、Windows Server 2012、および WinPE 4 以降がベースのブータブル メディアでは、記憶域スペースのバックアップと復元ができます。Windows Server 2012 と、WinPE 4 以降がベースのブータブル メディアでは、記憶域スペースから通常のディスクへ、または通常のディスクから記憶域スペースへ復元することも可能です。
Linux ベースのブータブル メディアは、記憶域スペースを認識しません。基になっているディスクをセクタ単位でバックアップします。エージェント for ESX(i) とエージェント for Hyper-V も同様です。基になっているディスクをすべてオリジナル ディスクに復元すると、記憶域スペースは再作成されます。
データの重複除外
Windows Server 2012 では、NTFS ボリュームのデータの重複除外機能を有効にできます。データの重複除外を実行すると、ボリュームのファイルのフラグメントのうち重複しているものが 1 回しか保存されないため、使用する領域が小さくなります。
データの重複除外が有効になっているボリュームのバックアップと復元はディスク レベルで制限なく行うことができます。ファイル レベルのバックアップとファイルの復元(ディスク バックアップからのファイルの復元など)はできません。
Windows Server 2012 のデータ重複除去機能は、Acronis Backup & Recovery 11.5 の重複除外機能とは関係ありません。