エージェント for ESX(i)(仮想アプライアンス)の更新

管理サーバーからの更新

この更新方法は、管理サーバー上に登録されている仮想アプライアンスのみに使用できます。この方法では、エージェントが管理している仮想コンピュータに関連するすべての構成設定(ローカル バックアップ計画、集中管理用バックアップ計画、およびグループ メンバシップ)が保持されるため、このセクションで後述する手動手順を実行する場合に最適です。

前提条件

Acronis Backup & Recovery 11.5 管理サーバーは、エージェント for ESX(i)(仮想アプライアンス)に対する操作に、TCP ポート 443902、および 9876 を使用します。管理サーバーが、これらのポートを介して vCenter Server および ESX(i) ホストにアクセスできることを確認してください。

vCenter Server または ESX(i) ホスト自体には、特別な設定は不要です。

管理サーバーから仮想アプライアンスを更新するには

  1. 管理コンソールと管理サーバーを更新します。
  2. コンソールを管理サーバーに接続します。
  3. [ナビゲーション] ツリーで、vCenter サーバーと同じ名前のグループを右クリックします。VMware vCenter 統合が無効の場合は、[仮想コンピュータ] を右クリックします。
  4. [エージェント for ESX(i) をアップデートする] をクリックします。
  5. 更新するエージェントを選択します。すでに最新バージョンのエージェントは選択できません。
  6. [エージェント for ESX(i) をアップデートする] をクリックします。

仮想アプライアンスが更新されます。エージェントの構成設定は保持されます。

手動更新

仮想アプライアンスの手動更新では、新しいアプライアンスのインストールと古いアプライアンスの削除を行います。この方法は、何らかの理由により管理サーバーから更新できない場合にのみ実行してください。

仮想アプライアンスを手動で更新した後は、そのアプライアンス上に存在していたローカル バックアップ計画を再作成する必要があります。

仮想アプライアンス(VA)を手動で更新するには、次の手順に従います。

  1. エージェント for ESX(i)(仮想アプライアンス)のインポート」に従って、新しい VA をインストールおよび設定します。
  2. ESX(i) サーバーから古い仮想アプライアンスを削除します。
  3. (オプション)VA に存在していたローカルのバックアップ計画を引き続き使用する場合は、ローカルのバックアップ計画を再作成します
  4. (オプション)[エージェントによってバックアップされるすべての VM] 条件が使用されている動的グループ内で、コンピュータのメンバシップを再確立します。メンバシップを再確立するには、グループの条件に更新された VA を指定します。

    詳細 -更新中に古い VA が管理サーバーから削除されるので、上記のような動的グループ内におけるコンピュータのメンバシップは失われます。

集中管理用バックアップ計画に静的カスタム グループや動的カスタム グループを再追加する必要はありません。グループ内のコンピュータのメンバシップを再確立すると同時に、適切なバックアップ計画によって引き続きコンピュータが保護されます。