--arc=<アーカイブ名>
アーカイブの名前です。パラメータ値は大文字/小文字が区別されます。
アーカイブ名での変数の使用
1 つのバックアップ コマンドで複数のコンピュータのバックアップを行う場合、すべてのコンピュータのデータが同じ場所に保存されます。各コンピュータは別々のアーカイブにバックアップされます。アーカイブ名はその場所内で一意である必要があります。一意の名前にしないと、バックアップが失敗します。
保存場所内で重複しないようにするには、アーカイブ名に変数を追加します。backup vm コマンドの場合、アーカイブ名に [Virtualization Server Type] 変数と [Virtual Machine Name] 変数を含める必要があります。他のバックアップ コマンドの場合は、[MachineName] 変数を使用します。
実用的または効率的と考えられる場合は、1 つのコンピュータのバックアップを行うときにもこの変数を使用することができます。
例:
--arc="[Virtualization Server Type]_[Virtual Machine Name]_archive1" – backup vm コマンドの場合
--arc=[MachineName]_archive1 – backup disk コマンドおよび backup file コマンドの場合
バックアップ ファイル名によるアーカイブの指定
このパラメータには、--arc=my_backup2.tib のように、アーカイブに属するバックアップのファイル名でアーカイブを指定します。
指定したアーカイブにメタデータが含まれていない場合、このコマンドはバックアップ チェーンに適用されます(バックアップ チェーンとは、完全バックアップと、それに依存する増分バックアップおよび差分バックアップすべてをいいます)。
この構文は、--plain_archive パラメータを使用して作成されたアーカイブで便利です。また、アーカイブのメタデータが何らかの理由で作成されていないか、または失われている場合には、この構文が唯一の手段です。
このコマンドで --backup パラメータを使用する必要がある場合は、このパラメータの値にはファイル名ではなく、バックアップ識別子を指定します。例:
正
--arc=my_backup2.tib --backup=XXXXXXXX-XXXX-XXXX-XXXX-XXXXXXXXXXXX
誤
--arc=my_backup2.tib --backup=my_backup3.tib
制限事項: Acronis ストレージ ノード、Acronis Online Backup Storage、Acronis セキュア ゾーン、またはテープに保存されているバックアップのファイル名は指定できません。