このオプションは、エージェント for VMware vSphere ESX(i) またはエージェント for Hyper-V を使用した仮想コンピュータのバックアップ時に効果的です。
このオプションでは、指定されたバックアップ計画の実行時にエージェントが同時にバックアップを実行できる仮想コンピュータの数を定義します。
デフォルトの設定: 2
エージェントが、バックアップ計画に従って一度に複数のコンピュータのバックアップを開始しなければならない場合、そのエージェントは 2 台のコンピュータを選択します(バックアップのパフォーマンスを最適化するために、エージェントは別のストレージに格納されているコンピュータを一致させようとします)。2 つのバックアップのいずれかが完了すると、エージェントは 3 番目のコンピュータを選択し、以降同様に選択していきます。
エージェントが同時にバックアップできる仮想コンピュータの数は変更できます。最大値は 10 です。
同時バックアップを禁止するには、[仮想コンピュータを同時にバックアップする] チェック ボックスをオフにします。バックアップはエージェントによってキューに入れられます。
使用法に関するヒント
ホストの負荷、使用可能なトランスポート(LAN、SAN、ホットアド)、およびその他の要因に基づいて、各エージェントに対して異なる設定をすることが可能であることを忘れないでください。そのような設定を行う場合、エージェントにコンソールを接続して、[オプション] > [デフォルトのバックアップと復元のオプション] > [VM の同時バックアップ] を選択します。これらの設定は、バックアップ計画で設定されている共通設定で上書きしないかぎり、使用され続けます。
デフォルトでは、エージェント for ESX(i)(仮想アライアンス)は、2 つの仮想プロセッサを使用します。バックアップ中の CPU 使用率が 100 % に近づいた場合、仮想アプライアンス設定内の仮想プロセッサの数を増やします。これにより、同時に実行されるバックアップの作成速度が大きく向上します。仮想アプライアンスをオフにし、[設定の編集…] をクリックして、[ハードウェア] > [CPU] を選択し、プロセッサの数を選択します。
バックアップの速度が不十分である場合、別の物理コンピュータにエージェント for ESX(i)(Windows)をインストールすることを検討してください。エージェントは、仮想アプライアンスと負荷を共有することも、すべてのコンピュータのバックアップを実行することも可能です。