Acronis ノンストップ バックアップを利用すると、ディスクとファイルを簡単に保護することができます。ディスク全体や個々のファイル、別のバージョンを復元することができます。
Acronis ノンストップ バックアップの主要な目的はデータ(ファイル、フォルダ、連絡先など)の継続的な保護ですが、パーティションの保護に使用することもできます。パーティション全体の保護を選択すると、イメージ復元手順を使用して、パーティション全体を復元できるようになります。
制限
動作
Acronis ノンストップ バックアップを起動すると、保護対象として選択されているデータの、最初の完全バックアップが実行されます。その後、Acronisノンストップバックアップによって、保護対象のファイル(開いているファイルを含む)が継続的にチェックされます。変更が検出されると、変更されたデータがバックアップされます。増分バックアップ処理の最短間隔は5分です。この機能によって、指定した時間の状態にシステムを復元することが可能になります。
Acronisノンストップバックアップでは、ディスク上のファイルの変更が確認されますが、メモリ内は確認されません。たとえば、Wordでの作業中に長時間「保存」操作を行わなかった場合、Wordドキュメント内の現在の変更内容はバックアップされません。
このバックアップ頻度ではストレージはすぐにいっぱいになると思われるかも知れません。ただし、Acronis True Image 2015 は「デルタ」と呼ばれるもののみをバックアップするため、その心配はありません。これは、変更があったファイルのファイル全体ではなく、古いバージョンと新しいバージョンの相違点のみがバックアップされることを意味します。たとえば、Microsoft Outlook または Windows メールを使用している場合、pst ファイルのサイズが非常に大きい場合があります。また、電子メールを受信または送信するたびにファイルの内容が変わります。変更があるたびに pst ファイル全体をバックアップすると保存領域を消費しすぎるため、Acronis True Image 2015 は最初にバックアップしたファイルと共に、変更された部分のみをバックアップします。
保持ルール
Acronisノンストップバックアップでは、過去24時間分のバックアップがすべて保持されます。それよりも古いバックアップは日単位で統合され、過去30日分が保持されます。また、週単位のバックアップは、ノンストップバックアップデータの保存先に空きがある限り保持されます。
統合は、深夜 0 時から午前 1 時の間に毎日実行されます。最初の統合は、ノンストップ バックアップを開始した後、少なくとも 24 時間経ってから実行されます。たとえば、ノンストップ バックアップを 7 月 12 日の午前 10 時にオンにしたと仮定します。この場合、最初の統合は、7 月 14 日の深夜 0 時から午前 1 時の間に実行されます。これ以降、データの統合は、毎日同じ時刻に実行されます。午前 00:00 から 01:00 の間にコンピュータの電源が入っていない場合は、コンピュータを起動したときに統合が開始されます。ノンストップ バックアップを一時的に無効にした場合は、次に有効したときに統合を開始します。