データのアーカイブは、サイズの大きいファイルや使用頻度の低いファイルをAcronis Cloud、NAS、外付けハードドライブ、またはUSBフラッシュドライブに移動できるツールです。このツールを実行するたびに、選択したフォルダ内のデータが解析されて、Acronis Cloudへのアップロードやローカルストレージへの移動の対象となる推奨のファイルが示されます。アーカイブするファイルやフォルダを選択できます。アーカイブへの移動が完了すると、これらのファイルのローカルコピーは削除されます。これらのファイルへのリンクは、Acronis Driveという特定の場所に保存されます。この場所には、File Explorerから通常のフォルダとしてアクセスできます。ファイルのリンクをダブルクリックすると、ローカルフォルダに保存されている場合と同じようにファイルが開きます。ファイルがAcronis Cloudにアーカイブされている場合は、最初にファイルがコンピュータにダウンロードされます。ファイルへのアクセスおよび管理は、Acronis Cloudでも問題なく行うことができます。
データのアーカイブの主な機能は次のとおりです。
通常、最新の大容量ハードドライブの空き領域は、オペレーティングシステムやアプリケーションではなく、写真やドキュメントなどのユーザーデータによって使用されます。大半のデータは必要に応じて使用されるため、ローカルドライブに常に保存しておく必要はありません。データのアーカイブによって、頻繁に使用するファイルのためにストレージ領域を解放できます。
アーカイブの保存先の種類を選択することができます。Acronis Cloud、内部ハードドライブなどのローカルストレージ、外付けハードドライブ、NAS、USBフラッシュドライブなどです。保存先としてAcronis Cloudを選択するたびに、選択されたデータが同一のクラウドアーカイブに保存されます。新しくアーカイブを作成する代わりに既存のアーカイブを選択することができますが、ローカルアーカイブは互いに独立しており、それぞれ異なる名前、保存先、暗号化の設定などが可能です。ローカルアーカイブの数は制限されていません。
Acronis Cloudにファイルをアーカイブした場合、Acronis True Image 2019、Acronis True Imageモバイルアプリケーション、およびAcronis Cloud Webアプリケーションを使用してファイルにアクセスすることができます。これらのアプリケーションは、Windows、Mac OS X、iOSおよびAndroid(タブレットとスマートフォン)のデバイスで利用可能です。
Acronis Cloudに保存したデータは、破損や災害から保護されます。たとえば、ローカルのハードドライブでエラーが発生した場合、ファイルを新しいハードドライブにダウンロードできます。また、データは暗号化の状態で保存されます。他のユーザーにデータにアクセスされないようにすることができます。
Acronis Cloudにファイルをアップロードすると、公開リンクを作成できます。このリンクは、友人とファイルを共有したり、フォーラムやソーシャルネットワークに投稿するときに使用できます。
ファイルを編集してAcronis Cloudへ複数回アップロードした場合、Acronis True Image 2019はすべての変更を別々のファイルバージョンで保持します。前のバージョンのファイルを選択して、デバイスにダウンロードすることが可能です。