Acronis メディア ビルダ

Acronis メディア ビルダでは、USB フラッシュ ドライブ、外付けドライブ、または空の CD/DVD をブータブルにすることができます。Windowsが起動できない場合は、ブータブルメディアを使用してスタンドアロン版のAcronis True Imageを実行し、コンピュータを復元します。

以下のさまざまなタイプのブータブルメディアを作成できます。

• Acronisブータブルメディア

  通常は、このタイプを選択してください。

• Acronisプラグインを含むWinPEベースのメディア

  プレインストール環境でAcronis True Image 2020を実行すると、コンピュータのハードウェアとの互換性が向上する場合があります。これは、プレインストール環境にWindowsドライバが使用されているためです。

  Acronis ブータブルメディアからコンピュータを起動できなかった場合には、この種類のメディアを作成することをお勧めします。

  このオプションを使用するには、以下のコンポーネントのうちいずれかをインストールしておく必要があります。

  • Windows Automated Installation Kit（AIK）。

    WinPE 3.0を作成するにはこのコンポーネントが必要です。

  • Windows Assessment and Deployment Kit（ADK）。

    WinPE 4.0、WinPE 5.0、およびWinPE 10.0を作成するには、このコンポーネントが必要です。

• Acronisプラグインを含むWinREベースのメディア

  このタイプのブータブルメディアは WinPE ベースのメディアに似ていますが、WADK または WAIK を Microsoft Web サイトからダウンロードする必要がないという重要な利点があります。Windows回復環境はWindows Vista以降のWindowsバージョンに既に組み込まれています。Acronis True Image 2020 は、システムにあるそれらのファイルを使用して WinRE ベースのメディアを作成します。WinPEベースのメディアと同様、ハードウェアとの互換性を向上させるためにドライバを追加することができます。ただし WinRE ベースのメディアは、それが作成されたコンピュータ、または同じオペレーティング システムのコンピュータでのみ使用可能です。

メモ

• Acronis True Image 2020をアップデートするたびに、新しいブータブルメディアを作成することをお勧めします。
• 非光学メディアを使用する場合、メディアのファイルシステムは FAT16 または FAT32 でなければなりません。
• Acronisメディアビルダでは、x64 WinPE 3.0、WinPE 4.0、WinPE 5.0、およびWinPE 10.0のみがサポートされます。
• コンピュータは下記の要件を満たす必要があります。
  • WinPE 3.0の場合: 256 MB以上のRAM
  • WinPE 4.0の場合: 512 MB以上のRAM
  • WinPE 5.0の場合: 1 GB以上のRAM
  • WinPE 10.0の場合: 512 MB以上のRAM
• Acronis メディア ビルダが USB フラッシュ ドライブを認識しない場合は、Acronis ナレッジ ベース（https://kb.acronis.com/content/1526）で説明されている手順を試してください。
• ブータブルメディアから起動する場合、Ext2/Ext3/Ext4、ReiserFS、Linux SWAP ファイル システムのディスクやパーティションにバックアップすることはできません。
• ブータブルメディアから起動する際にスタンドアロン版の Acronis True Image 2020を使用する場合は、Windows XP 以降のオペレーティングシステムの暗号化機能で暗号化されたファイルやフォルダを復元することはできません。詳細については、「バックアップ用のファイルレベルのセキュリティ設定」を参照してください。しかし、Acronis True Image 2020 の暗号化機能を使用して暗号化されたバックアップは復元できます。
• Survival Kitが既に入っているドライブにブータブルメディアを作成する場合、Acronis メディア ビルダはドライブ全体のフォーマットを行わずに、隠しパーティションのみを上書きしてブータブルメディアを作成します。