Acronis Survival Kit とは
障害発生時にコンピュータをリカバリするために必要な 2 つの重要なコンポーネントは、システムディスクのバックアップとAcronis ブータブルメディアです。ほとんどの場合、これらのコンポーネントは別々に保管されます。たとえば、システム バックアップは外付けドライブまたはAcronis Cloud に置かれ、ブータブルメディアは小さな USB フラッシュ ドライブです。Acronis Survival Kitは、両方のコンポーネントをまとめたもので、障害が発生した場合にコンピュータを復元するために必要なすべてのものを1つのデバイスに備えることができます。これは、Acronis ブータブルメディア ファイルと、システム パーティションのバックアップ、コンピュータ全体、またはすべてのディスク バックアップが入った外部のハードディスク ドライブです。さらに、データのバックアップを通常のバックアップとして使用できます。保護する必要のある任意のデータをこれに含めて、通常のバックアップとしてそれを更新するスケジュールを設定できます。また、外部ハードドライブは Acronis Survival Kit 専用として予約されるわけではありません。ブータブルメディアが占めるディスク領域はわずか 2 GB で、残りの領域を (Acronis Survival Kit の機能である) システムパーティションやコンピュータ全体のバックアップと共有したり、他のバックアップ、個人データ、フォトなど他の任意のデータと共有することができます。ただし 1 つの外部ハードディスクには 1 つの Acronis Survival Kit のみを保持してください。
この外部ハードディスクに保存されるバックアップの数にかかわらず、コンピュータをリカバーするにはただ 1 つの Acronis Survival Kit だけが必要です。ブータブルメディア コンポーネントとシステムパーティションまたはコンピュータ全体のバックアップの両方が同じコンピュータ用、または同じ構成の複数コンピュータ用に作成された場合、その両方が共に機能します。
Acronis Survival Kit 用のデバイスとして使用できるものは次のとおりです。
32 GB より大きく、NTFS、FAT32、または exFAT ファイルシステムを備えている必要があります。ドライブが別のファイル システムである場合、Acronis True Image 2021はドライブのフォーマットを勧めます。
最小サイズが 32 GB の MBR フラッシュドライブにする必要があります。GPT フラッシュドライブを使用する場合は、Acronis True Image 2021 がドライブを MBR にフォーマットするように提案します。フラッシュドライブは Windows 10(ビルド 1703 以降)のみでサポートされることに注意してください。
Acronis Survival Kit を作成するにはどうしたらよいですか?
システム パーティションのバックアップ、コンピュータ全体、またはすべてのディスク バックアップの作成を設定し、宛先として外部のハードディスク ドライブを選択すると、Acronis True Image 2021はAcronis Survival Kitの作成を提案します。
Acronis Survival Kit を作成するには次のようにします。
Acronis True Image 2021は選択されたドライブに小さなパーティションを作成して、そこにブート ファイルを書き込みます。これを作成するために、既存のボリュームのいずれかのサイズが変更されます。ディスクがGPTではなく、NTFS、FAT32、またはexFATとは異なるファイル システムである場合、Acronis True Image 2021はディスクのフォーマットを推奨します。ディスクをフォーマットすると、そのディスクに保存されているすべてのデータが消去されることに注意してください。
Acronis Survival Kitの準備ができたら、それを使用してコンピュータをリカバリできます。詳細については、「同じディスクへのシステムのリカバリ」を参照してください。
外部デバイスにSurvival Kitのバックアップ作成を設定するごとに、Acronis True Image 2021はそのバージョンを確認します。Survival Kitの最新バージョンが利用できる場合、Acronis True Image 2021は外部デバイスのSurvival Kitを更新することを提案します。