Acronis Nonstop Backup

ご使用のエディションでは一部の機能を使用できない場合があります。

Acronis Nonstop Backupを利用すると、ディスクとファイルを簡単に保護することができます。ディスク全体や個々のファイル、別のバージョンをリカバリすることができます。

Acronis Nonstop Backupの主要な目的はデータ(ファイル、フォルダ、連絡先など)の継続的な保護ですが、パーティションの保護に使用することもできます。パーティション全体の保護を選択すると、イメージ リカバリ手順を使用して、パーティション全体をリカバリできるようになります。

システムを保護するための主要な手段として、ノンストップバックアップを使用することはおすすめしません。システムの安全のため、ほかのスケジュールをご使用ください。例と詳細については、「カスタムスキームの例」を参照してください。

Nonstop Backupの制限

  • ノンストップ バックアップを 1 つのみ作成できます。
  • Acronis Cloud は、ディスクレベルのノンストップバックアップの保存先として使用できません。
  • Windowsライブラリ(ドキュメント、ミュージックなど)は、ディスクレベルのノンストップバックアップでのみ保護されます。
  • 外付けハードドライブに保存されているデータを保護することはできません。
  • Nonstop BackupとTry&Decideを同時に有効にすることはできません。

動作

Acronis Nonstop Backupを起動すると、保護対象として選択されているデータの、最初の完全バックアップが実行されます。その後、Acronis Nonstop Backupによって、保護対象のファイル(開いているファイルを含む)が継続的にチェックされます。変更が検出されると、変更されたデータがバックアップされます。増分バックアップ処理の最短間隔は5分です。この機能によって、指定した時間の状態にシステムをリカバリすることが可能になります。

Acronis Nonstop Backupでは、ディスク上のファイルの変更が確認されますが、メモリ内は確認されません。例えば、Word での作業中に長時間保存していない場合、Word 文書内の現在の変更内容はバックアップされません。

このバックアップ頻度ではストレージはすぐにいっぱいになると思われるかも知れません。ですが、Acronis Cyber Protect Home Office は「デルタ」と呼ばれるもののみをバックアップするため、その心配はありません。これは、変更があったファイルのファイル全体ではなく、古いバージョンと新しいバージョンの相違点のみがバックアップされることを意味します。たとえば、Microsoft Outlook または Windows メールを使用している場合、pst ファイルのサイズが非常に大きい場合があります。また、電子メールを受信または送信するたびにファイルの内容が変わります。変更があるたびに pst ファイル全体をバックアップするとストレージスペースを消費しすぎるため、Acronis Cyber Protect Home Office は最初にバックアップしたファイルと共に、変更された部分のみをバックアップします。

保持ルール

ローカルバックアップ

Acronis Nonstop Backupでは、過去 24 時間分のバックアップがすべて保持されます。それよりも古いバックアップは日単位で統合され、過去30日分が保持されます。また、週単位のバックアップは、Nonstop Backupデータの保存先に空きがある限り保持されます。

統合は、深夜 0 時から午前 1 時の間に毎日実行されます。最初の統合は、Nonstop Backup を開始した後、少なくとも 24 時間経ってから実行されます。たとえば、Nonstop Backup を 7 月 12 日の午前 10 時にオンにしたと仮定します。この場合、最初の統合は、7 月 14 日の深夜 0 時から午前 1 時の間に実行されます。これ以降、データの統合は、毎日同じ時刻に実行されます。午前 00:00 から 01:00 の間にコンピュータの電源が入っていない場合は、コンピュータを起動したときに統合が開始されます。Nonstop Backup を一時的に無効にした場合は、次に有効したときに統合を開始します。

クラウドバックアップ

Acronis Cyber Protect Home Office は次のバージョンのバックアップのみを保持します。

  • 過去 1 時間のすべてのバージョン
  • 過去 24時間の 1時間ごとの最初のバージョン
  • 前の週の各日の最初のバージョン
  • 前の月の週ごとの最初のバージョン
  • 各月の最初のバージョン

他のすべてのバージョンは自動的に削除されます。保持ルールはあらかじめ設定されており、変更することはできません。