バックアップ処理のパフォーマンス
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圧縮レベル
バックアップの圧縮レベルを次の中から選択することができます。
- [なし]: データが圧縮されずにコピーされるため、バックアップファイルのサイズは非常に大きくなります。
- [通常]: 推奨されるデータ圧縮レベルです(デフォルトの設定)。
- [高]: バックアップファイルが高い圧縮レベルで圧縮されるため、バックアップの作成時間が長くなります。
- [最大]: バックアップは最高圧縮レベルで圧縮されるため、バックアップの作成時間が最も長くなります。
最適なデータ圧縮レベルは、バックアップに保存されるファイルの種類によって異なります。たとえば、.jpg、.pdf、.mp3など、既に圧縮されたファイルを含むバックアップでは、最高圧縮レベルで圧縮してもバックアップサイズが大幅に縮小されることはありません。
既存のバックアップの圧縮レベルを設定または変更することはできません。
処理の優先順位
バックアップ処理や復元処理の優先度を変更すると、(優先度の上げ下げによって)バックアップの処理速度を速くしたり遅くしたりできますが、実行中の他のプログラムのパフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性もあります。システムで実行中の処理の優先度に応じて、処理に割り当てられるCPUやシステムリソースの使用量が決定されます。処理の優先度を下げると、他のCPUタスクで使用されるリソースを増やすことができます。バックアップや復元の優先度を上げると、実行中の他の処理からリソースを取得することができ、処理の速度が向上します。優先度変更の効果は、全体的な CPU の使用状況およびその他の要因に応じて異なります。
処理の優先度は、次のいずれかに設定することができます。
- [低](デフォルトで有効): バックアップ処理や復元処理の速度は低下しますが、他のプログラムのパフォーマンスは向上します。
- [通常]: バックアップ処理や復元処理に他の処理と同じ優先度が割り当てられます。
- [高]: バックアップ処理や復元処理の速度は向上しますが、他のプログラムのパフォーマンスは低下します。このオプションを選択すると、Acronis Cyber Protect Home Office による CPU 使用率が 100% になる場合があるので注意してください。
ネットワーク接続の転送速度
Acronis Cloud にデータをバックアップする場合、Acronis Cyber Protect Home Office の接続速度を変更できます。速度の低下を気にすることなくインターネットやネットワークリソースを使用できる接続速度を設定します。
接続速度を設定する場合は、次のいずれかのオプションを選択します。
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最大
データ転送速度は、システム構成の最大値になります。
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カスタム
データのアップロード速度の最大値を指定できます。
バックアップのスナップショット
このオプションは、詳しい知識のあるユーザー向けです。どのオプションを選択すれば良いかわからない場合は、デフォルト設定を変更しないでください。
ディスクまたはパーティションのバックアップ処理には時間がかかることがあるため、この処理の実行中に、一部のバックアップファイルが使用中であったり、ロックされていたり、または変更中であることがあります。たとえば、ドキュメントを編集し、頻繁に保存することがあります。Acronis Cyber Protect Home Office がファイルを 1 つずつバックアップした場合、開いているファイルはバックアップの開始以降に変更され、異なる時点でバックアップに保存されている可能性があります。したがって、バックアップのデータの整合性が失われる可能性があります。これを回避するため、Acronis Cyber Protect Home Office によりいわゆるスナップショットが作成されます。スナップショットは、バックアップ対象データを特定の時点の状態に修正します。この処理はバックアップ開始前に実行されるため、データの整合性が保証されます。
[バックアップのスナップショット] リストからオプションを 1 つ選択します。
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[スナップショットなし] - スナップショットは作成されません。通常のコピー操作としてファイルが 1つずつバックアップされます。
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[VSS] - このオプションはディスクレベルおよびコンピュータ全体のバックアップのデフォルトであり、バックアップのデータの整合性が保証されます。
システムのバックアップでは、このオプションのみが推奨されます。異なるスナップショットタイプを使用して作成されたバックアップから復元すると、コンピュータが起動しなくなる可能性があります。
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[Acronis スナップショット] - 古いバージョンの Acronis Cyber Protect Home Office で使用された Acronis ドライバを使用してスナップショットが作成されます。
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[ライタなしの VSS] - このオプションは、ファイルレベルのバックアップのデフォルトです。VSS ライタは、スナップショットが作成されることをアプリケーションに通知する特殊な VSS コンポーネントです。これにより、アプリケーションはデータをスナップショットに向けて準備できます。このライタは、大量のファイル操作を実行しデータの整合性を必要とするアプリケーション(データベースなど)に必要です。このようなアプリケーションはホームコンピュータにはインストールされないため、ライタを使用する必要はありません。また、このオプションはファイルレベルのバックアップにかかる時間を削減します。