完全バックアップ、増分バックアップ、差分バックアップ

Acronis True Image Home 2012 には次の 3 つのバックアップ方法が用意されています。

1) 完全: バックアップ作成時点でのすべてのデータが含まれます。完全バックアップは、増分バックアップや差分バックアップの基になるデータとなります。スタンドアロンのバックアップとしても使用できます。

2) 増分: 直前のバックアップの作成以降に変更されたファイルのみが含まれます。

3) 差分: 直前の完全バックアップの作成以降に変更されたファイルのみが含まれます。

バックアップ方法の使用について、次の 3 つの方法のいずれかを選択することをお勧めします。

完全」 - スタンドアロンの完全バックアップは、システムを最初の状態に戻すことが多い場合や、複数のバックアップ ファイルを管理することが望ましくない場合に最適なソリューションです。

増分」 - 頻繁にバックアップする場合や特定の時点に戻したい場合に非常に役立ちます。最初に完全バックアップを作成し、その後は毎日、増分バックアップを作成する場合は、完全バックアップを毎日作成する場合と同じ結果を得ることができます。一般に、増分バックアップは完全バックアップや差分バックアップに比べてかなり小さくなります。

このバックアップ シナリオでは、週単位のシステムの完全バックアップと、直前のバックアップの作成以降に変更されたデータを対象とする日単位のバックアップとで構成されることがあります。

この場合、日単位のバックアップに必要なストレージ領域と時間は減少しますが、システム異常終了後のリカバリに必要なプログラムの作業は多くなります。たとえば、木曜日に異常終了が発生した場合、月曜日、火曜日、および水曜日の増分バックアップと直前の完全バックアップをリカバリする必要があります。

差分」 - 前述の 2 つの方法の中間的な方法です。各差分バックアップには、直前の完全バックアップの作成以降に変更されたすべてのファイルが含まれます。「完全」よりもかかる時間と領域は少ないですが、「増分」よりは多くなります。利点は、「増分」よりもリカバリが簡単(直前の差分バックアップと直前の完全バックアップをリカバリすればよい)であるということです。

目的のバックアップ方法を選択するには、通常、カスタム バックアップ スキームを設定する必要があります。詳細については、「カスタム スキーム」を参照してください。

ディスクを最適化した後に、増分バックアップ、または差分バックアップを作成すると、通常に比べかなり大きなサイズになります。これは、ディスクの最適化プログラムによってディスク上のファイルの位置が変更され、バックアップにこれらの変更が反映されるためです。このため、ディスク最適化後に、完全バックアップを再度作成することをお勧めします。

増分バックアップを失ったり、破損したりすると、それ以降のすべての増分バックアップが使用できなくなります。