エラー処理
バックアップの実行中にエラーが発生した場合は、バックアップ処理が中止されてメッセージが表示され、エラーへの処理に関するユーザーからの応答を待つ状態になります。エラーへの処理方法を設定しておくと、バックアップ処理は中止されず、エラーに関する警告メッセージが発行され、設定した規則に従ってエラーが対処されて、処理は継続されます。
以下のエラー処理方法を設定することができます。
- [処理中にメッセージやダイアログを表示しない(サイレント モード)](デフォルトでは無効): この設定を有効にすると、バックアップ処理中のエラーを無視することができます。この機能は、主に無人バックアップのために用意されたものです。無人バックアップの場合は、ユーザーがバックアップ プロセスを制御することはできません。このモードでは、バックアップ中にエラーが発生しても、通知は一切表示されません。その代わり、バックアップ プロセスの終了後にすべての処理の詳細ログを表示できます。
- [不良セクタを無視する](デフォルトでは無効): このオプションは、ディスクとパーティションのバックアップのみが対象です。このオプションを有効にすると、ハードディスク上に不良セクタがある場合でもバックアップを実行できます。ほとんどのディスクには不良セクタはありませんが、ハードディスクを使い続けるうちに、不良セクタの発生する可能性は高くなります。ハード ドライブから異音が聞こえる(たとえば、動作中にかなり大きなクリック音や摩擦音が発生する)場合は、ハードディスクが故障しかかっている可能性があります。ハード ドライブが完全に故障してしまうと、重要なデータが失われるおそれがあるため、できる限り早くドライブをバックアップする必要があります。しかし、故障しかかっているハード ドライブには既に不良セクタがあるかもしれません。[不良セクタを無視する] チェックボックスがオフの場合は、不良セクタで読み取りまたは書き込みエラーが検出されるとバックアップが中止されます。このチェックボックスをオンにすると、ハードディスク上に不良セクタが存在していてもバックアップは実行できるので、ハード ドライブから可能な限り最大の情報を保存することができます。
- [ASZ に十分な空き領域がない場合、最も古いバックアップを削除する] (デフォルトでは有効): この設定が無効になっており、作成するバックアップ ファイルのための十分な空き領域が Acronis セキュア ゾーン にない場合は、ゾーンに空き領域がないことを警告するダイアログが表示され、ユーザーの操作が必要になります。ユーザーが何らかの操作を行うまでバックアップは停止状態になるため、無人バックアップを行うことはできません。このメッセージは、[処理中にメッセージやダイアログを表示しない(サイレント モード)] 設定が有効な場合にも表示されます。したがって、スケジュールに従った Acronis セキュア ゾーン への無人バックアップを計画する場合は、[ASZ に十分な空き領域がない場合、最も古いバックアップを削除する] チェックボックスをオンにしておくことをお勧めします。
- [バックアップが失敗した場合は再試行する]: このオプションを指定すると、何らかの理由でバックアップが失敗したときにバックアップが自動的に再試行されます。このオプションを設定するには、2 つの設定(試行回数とその間隔)を指定します。この設定に従って、Acronis True Image Home 2012 は、バックアップが正常に作成されるまでデータのバックアップを試行します。ただし、そのバックアップが繰り返しエラーで中断される場合は、作成されません。