既に説明したとおり、Windows 7 の Enterprise エディションおよび Ultimate エディションでは、Windows 7 システム パーティションの TIB イメージからシステムを起動することができます。 その結果、バックアップしたシステムが起動可能かどうかを、実際にリカバリしなくてもテストすることができます。 起動できるのは、Windows の動作中に Acronis True Image Home 2012 を実行している場合のみです。
Windows 7 Enterprise または Ultimate を使用していて、作成済みの Windows 7 システム パーティション バックアップからリカバリされたオペレーティング システムが起動可能かどうかをテストするには、次の手順に従います。
選択した場所に、変換後ファイルを保存するのに十分な空き領域がない場合は、そのことを通知するメッセージが表示されます。 不要なファイルを削除して [再試行] をクリックするか、変換をキャンセルして変換後ファイルの場所を選択しなおしてください。
VHD を使用してシステムを起動するには、変換後の VHD ファイルが存在するパーティションに十分な空き領域があることが必要です。 TIB ファイルは動的 VHD に変換されますが、その最大サイズは、TIB ファイルにバックアップされたパーティションのサイズに等しくなります。 動的 vhd ファイルから起動すると、VHD は自動的に最大サイズにまで展開されます。 vhd ファイルの物理ホスト パーティションに、ダイナミック VHD の最大サイズに対応した十分なディスク空き領域がない場合、起動処理は失敗します。 さらに、ページング ファイル(Pagefile.sys)用の追加領域も必要です。ページング ファイルは仮想パーティション以外のホスト パーティション上に作成されるからです。 Microsoft では、vhd ファイルの最大サイズに加えて約 5 GB の空き領域が必要になると見積もるように推奨しています。 つまり、必要な空き領域はシステム パーティションのサイズに 5 GB を足した大きさになります。 以上のことから、vhd ファイルがシステム パーティション上にある場合には、vhd ファイルから起動することはできません。