Try&Decide 機能は、さまざまな場合に役立ちます。以下にその例を示します。
ソフトウェアのテスト
ウィルス対策ソフトウェアをインストールすると、一部のアプリケーションの機能が損なわれる場合があります。また、ウィルス対策ソフトウェアをインストールした後に、アプリケーションが起動できなくなる場合もあります。 Try&Decide ユーティリティは、このような問題を防ぐのに役立ちます。 次に例を示します。
ファイルのリカバリ
ファイルを誤って削除してしまった後に、ごみ箱を空にしたとします。 削除したファイルには重要な情報が含まれていたことに気付き、適切なソフトウェアを使用して、削除したファイルの回復を試みます。 ただし、削除したファイルを回復する際に何らかの問題が発生し、回復を試みる前よりも状況が悪化する場合があります。 このような場合は、次の手順を実行します。
ソフトウェアのアンインストール
Windows のコントロール パネルの [プログラムの追加と削除] コンポーネントでは、アプリケーションを完全に削除できるとは限りません。 これは、このコンポーネントがアプリケーションの痕跡を残さずにアンインストールするために十分な情報を、ほとんどのアプリケーションが提供していないためです。 このため、試用版プログラムを追加して削除すると、ほぼ毎回、コンピュータにゴミ(不要となったデータ)が残り、放置すると Windows の動作が遅くなります。 特別なアンインストーラ ユーティリティを使用したとしても、完全にアンインストールできるとは限りません。 しかし、Try&Decide 機能を使うと、どのようなソフトウェアに対しても、完全なアンインストールを短時間で簡単に行うことができます。 以下はその方法です。
これは、たとえば、さまざまなゲームをプレイしたいユーザーに役立つだけでなく、プロのソフトウェア テスト担当者がテスト用マシンで使用することもできます。
Web のプライバシー
アクセスしたウェブサイトや開いたページを、誰にも知られたくない場合について考えてみましょう。プライバシーを守る権利はすべての人にあります。 しかし、この際に問題になるのが、より速く快適に ウェブサーフィンを行うために、サイトやページの情報の他にも、受信したクッキー、検索エンジンで実行したクエリ、入力した URL などのさまざまな情報が、特殊な隠しファイルに保存されてしまうということです。 また、これらの情報は、ブラウザのツールを使用してインターネット一時ファイルをクリアしたり、クッキーを削除したり、最近開いたウェブ ページの履歴をクリアしても、完全には削除されません。 このため、特別なソフトウェアを使用すると、これらの情報に不正にアクセスできる場合があります。 インターネットのすべての操作履歴をクリーンアップするためのサードパーティ製のプログラムもありますが、その多くは、価格が高かったり、習得に時間がかかったりします。 Try&Decide 機能を使用すると、はるかに容易に、このような問題に対処できます。
まず、インターネット ブラウザを起動する前に、マウスを数回クリックして Try&Decide モードを有効にします。 Try&Decide モードを有効にすると、仮想ディスクが作成されます。 Try&Decide モードの実行中は、システム自体による変更も含め、システムに対するすべての変更がこの仮想ディスクに保存されます。 この状態で、必要なだけ ウェブサーフィンを楽しむことができます。 ブラウザの使用が終わった後に、マウスを数回クリックすると、Try&Decide モード中にシステムに蓄積された変更が破棄され、システムは再起動されます。これで、すべての隠しファイルも含めたシステム全体が、Try&Decide モードを開始する前とまったく同じ状態に復元されます。