既に説明したとおり、Windows 7 の Enterprise エディションおよび Ultimate エディションでは、Windows 7 システム パーティションの TIB イメージからシステムを起動することができます。その結果、バックアップしたシステムが起動可能かどうかを、実際にリカバリしなくてもテストすることができます。Windows の動作中に Acronis True Image 2013 を実行している場合にのみ起動できます。
Windows 7 Enterprise または Ultimate を使用していて、作成済みの Windows 7 システム パーティション バックアップからリカバリされたオペレーティング システムが起動可能かどうかをテストするには、次の手順に従います。
VHD ファイルが、NTFS 形式のローカル ハード ディスクにある場合にのみ起動できます。
選択したロケーションに、変換後ファイルを保存するために十分な空き領域がない場合は、その情報を通知するメッセージが表示されます。不要なファイルを削除して [再試行] をクリックするか、変換をキャンセルして変換後ファイルのロケーションを選択しなおしてください。
VHD を使用してシステムを起動するには、変換後の VHD ファイルが存在するパーティションに十分な空き領域があることが必要です。TIB ファイルは動的 VHD に変換されますが、その最大サイズは、TIB ファイルにバックアップされたパーティションのサイズに等しくなります。動的 vhd ファイルから起動すると、VHD は自動的に最大サイズにまで展開されます。vhd ファイルの物理ホスト パーティションに、ダイナミック VHD の最大サイズに対応した十分なディスク空き領域がない場合、起動処理は失敗します。さらに、ページング ファイル(Pagefile.sys)用の追加領域も必要です。ページング ファイルは仮想パーティション以外のホスト パーティション上に作成されるからです。Microsoft では、vhd ファイルの最大サイズに加えて約 5 GB の空き領域が必要になると見積もるように推奨しています。つまり、必要な空き領域はシステム パーティションのサイズに 5 GB を足した大きさになります。以上のことから、vhd ファイルがシステム パーティション上にある場合には、vhd ファイルから起動することはできません。