Acronis スケジューラを使用すると、管理者は、バックアップ計画を組織の日常業務および社員の作業スタイルに適合させることができます。計画のタスクは、重要なデータを安全に保護しながら、体系的に開始されます。
スケジューリングを行えるのは、バックアップ計画を作成する際に、バックアップ スキームとして、シンプル、カスタム、またはハノイの塔のいずれかを指定した場合です。スケジュールをベリファイ タスクに設定することもできます。
このスケジューラでは、バックアップ計画が設定されているコンピュータのローカル時刻を使用します。スケジュールを作成する前に、コンピュータの日付と時刻を正しく設定してください。
スケジュール
タスクを実行する時刻を定義するには、1 つ以上のイベントを指定する必要があります。いずれかのイベントが発生するとすぐに、タスクが開始されます。Windows オペレーティング システムと Linux オペレーティング システムで指定できるイベントを次の表に示します。
イベント |
Windows |
Linux |
時間: 日単位、週単位、月単位 |
+ |
+ |
同じバックアップ計画内で前回の正常なバックアップが完了してからの時間 (経過時間を指定) |
+ |
+ |
ユーザーのログイン (任意のユーザー、現在のユーザー、ユーザーのアカウントを指定) |
+ |
- |
ユーザー ログオフ* (任意のユーザー、現在のユーザー、ユーザーのアカウントを指定) *シャットダウンとログオフは異なります。このタスクは、システムのシャットダウン時には実行されません。 |
+ |
- |
システムの起動 |
+ |
+ |
システム シャットダウン |
+ |
- |
Windows イベント ログのイベント (イベントのパラメータを指定) |
+ |
- |
条件
バックアップ操作のみの場合は、イベントの他に 1 つ以上の条件を指定できます。いずれかのイベントが発生すると、スケジューラは条件をチェックし、その条件が満たされるときはタスクを実行します。複数の条件が指定されているときにタスクを実行するには、それらの条件のすべてが同時に満たされる必要があります。Windows オペレーティング システムと Linux オペレーティング システムで指定できる条件を次の表に示します。
タスクを実行するための必須条件 |
Windows |
Linux |
ユーザーがアイドル状態(スクリーン セーバーが実行中またはコンピュータがロックされている) |
+ |
- |
保存先のホストが使用可能 |
+ |
+ |
タスクの実行日時が指定された期間内に存在する |
+ |
+ |
すべてのユーザーがログオフされている |
+ |
- |
同じバックアップ計画内で前回の正常なバックアップが完了してから指定された時間が経過した |
+ |
+ |
イベントが発生しても 1 つの条件(または複数の条件のいずれか)を満たさないときのスケジューラの動作は、[タスクの開始条件] バックアップ オプションで定義します。
よく寄せられる質問
イベントは無視されます。
イベントは無視されます。
バックアップの遅れによって問題が発生する可能性があるときは、強制的に条件を満たす(ログオフするようにユーザーに通知する)か手動でタスクを実行します。この状況に自動的に対処するために、指定した時間が経過したら条件に関係なくタスクを実行するように設定できます。