Acronis Backup のインストール ファイルを実行する際、1 つ以上のコマンドライン パラメータを指定できます。
共通パラメータ
特に説明しない限り、パラメータはすべてのインストール ファイルで指定できます。
-a または、--auto
デフォルトの対話型モードではなく、いわゆる無人セットアップ モードでインストールを実行します。
セットアップ プログラムは、プロダクト キーの入力や [次へ] のクリックなどのユーザーによる操作を要求せずに続行されます。
このパラメータを使用する場合は、-i パラメータを使用して、インストールするコンポーネントを指定する必要があります。
Acronis Backup エージェント for Linux のインストール ファイルを実行する場合、ライセンス サーバーまたはプロダクト キーも、それぞれ -L または -l パラメータを使用して指定する必要があります。
SnapAPI モジュールのコンパイルが必要で、コンパイルが可能な場合は、セットアップ プログラムは自動的にモジュールをコンパイルします。それ以外の場合は、コンパイルをスキップします。
-n または--nodeps
無人セットアップ時に依存関係を無視します(前述の -a パラメータの説明を参照してください)。
このパラメータを指定すると、ソフトウェアの動作に必要なパッケージがインストールされていない場合でもセットアップは続行します。依存関係が不完全な場合は、ソフトウェアの機能が限定されます。
-u または、--uninstall
コンポーネントをアンインストールします。プロダクト キーまたはライセンス サーバーを指定する必要はありません。
-s または、--disable-native-shared
システム内に存在するライブラリの代わりに、インストール中にセットアップ プログラム独自の再配分可能なライブラリを強制的に使用します。
再配分可能なライブラリは、内部ツールの標準セットです。プログラムは、ユーザー インターフェイスの表示などにこれらのライブラリを使用します。
セットアップ プログラムは、必要なすべてのライブラリのコピーを含んでいます。デフォルトでは、システム内にこのライブラリが存在していない場合のみライブラリのコピーを使用します。このパラメータを使用すると、セットアップ プログラムで常にコピーが使用されます。
セットアップ プログラムのユーザー インターフェイスが正しく表示されない場合など、インストールに問題が発生した場合にこのパラメータを使用することができます。
-d または、--debug
インストール ログに詳細な情報を書き込みます。
-i <コンポーネント名> または --id=<コンポーネント名>
Acronis Backup のインストールのみに適用されます。Acronis Backup Advanced では、コンポーネントはそれぞれ別のインストール ファイルからインストールされます。
インストールするコンポーネント名を指定します。
Acronis Backup エージェント for Linux の場合: BackupAndRecoveryAgent
Acronis Backup ブータブル コンポーネントおよびメディア ビルダ: BackupAndRecoveryBootableComponents
Acronis Backup 管理コンソールの場合: ManagementConsole
名前は大文字/小文字が区別されます。
-v または、--version
製品のバージョンを表示して終了します。
-? または、--help
ヘルプを表示して終了します。
--usage
使用法に関する簡単なメッセージを表示して終了します。
Acronis Backup エージェント for Linux のインストール ファイルのみに適用されるパラメータ
-e {0|1} または --ssl={0|1}
他のコンポーネントに接続するための認証を有効にするかどうかを指定します。認証は、SSL(Secure Socket Layer)証明書を使用して実行されます。
次の値を指定できます。
0: 認証を使用しない
1: 認証を使用する
-C <管理サーバー> または --ams=<管理サーバー>
Acronis Backup 管理サーバーの名前または IP アドレスを指定します。
このパラメータを使用するときは、管理サーバー管理者のユーザー名とパスワードをそれぞれ -g および -w パラメータを使用して指定する必要があります。
インストールの完了後、コンピュータは自動的に管理サーバーに登録されます。
-g <ユーザー名> または --login=<ユーザー名>
<管理サーバー> で指定した管理サーバー上にある Acronis Centralized Admins グループのメンバのユーザー名を指定します。
-w <パスワード> または --password=<パスワード>
<ユーザー名> で指定した名前のユーザーのパスワードを指定します。
-p <ポート番号> または --port=<ポート番号>
他の Acronis Backup コンポーネントへの接続に使用する TCP ポートの番号を指定します。デフォルトのポート番号は 9876 です。
インストール モードを決定するパラメータ
-T または、--trial
コンポーネントを試用モードでインストールします。
-l <プロダクト キー> または --serial=<プロダクト キー>
コンポーネントのプロダクト キーを指定します。
-L <ライセンス サーバー> または --license-server=<ライセンス サーバー>
Acronis ライセンス サーバーの名前または IP アドレスを指定します。
このパラメータを使用するときは、製品のコードを -P パラメータで指定する必要があります。
-P <製品エイリアス>
Acronis Backup の製品コード(製品エイリアスとも呼ばれます)を指定します。コードは次のとおりです。
Acronis Backup Advanced for Linux Server: ABR11.5_ASL
Acronis Backup Advanced Universal License: ABR11.5_VE
Acronis Backup Advanced for VMware: ABR11.5_VEESX
Acronis Backup Advanced for Hyper-V: ABR11.5_VEHV
Acronis Backup Advanced for RHEV: ABR11.5_VERHEV
Acronis Backup Advanced for Citrix XenServer: ABR11.5_VEXEN
Acronis Backup Advanced for Oracle VM: ABR11.5_VEORCL