Acronis Backup エージェント for Windows

Acronis 管理用テンプレートを使用して設定できる Acronis Backup エージェントのパラメータを次に示します。

ライセンス

エージェントがライセンス サーバーでライセンスをチェックする間隔と、ライセンス サーバーなしで操作可能な期間を指定します。

[ライセンス確認の間隔](日単位)

説明: Acronis ライセンス サーバーでライセンスが利用可能かどうかを確認する間隔を日単位で指定します。

指定できる値: 05 の任意の整数

デフォルト値: 1

Acronis Backup エージェントは、ライセンス サーバーにプロダクト キーがあるかどうかを定期的に確認します。最初の確認は Acronis Backup エージェントが起動されるたびに実行され、その後の確認は [ライセンス確認の間隔] で指定されている間隔(日数)で実行されます。

エージェントがライセンス サーバーに接続できない場合は、エージェントのログに警告が記録されます。この警告は、ダッシュボードに表示されます。

この値を 0 にすると、ライセンスの確認は実行されません。ライセンスがない状態で [ライセンス サーバーなしでの最大時間] で指定されている日数が経過すると、Acronis Backup の機能が使用できなくなります(次のパラメータをご参照ください)。

トピック後半の「[ライセンス サーバーの再接続の試行間隔]」もご参照ください。

[ライセンス サーバーなしでの最大時間](日単位)

説明: Acronis Backup の機能が無効化されずに正常に動作する期間を日単位で指定します。

指定できる値: 060 の任意の整数

デフォルト値: 30

Acronis ライセンス サーバーが使用できない場合、Acronis Backup は、インストール時または前回成功した確認日から数えて [ライセンス サーバーなしでの最大時間] で指定した日数だけ、すべての機能を使用できます。

[ライセンス サーバーの再接続の試行間隔](時間単位)

説明: Acronis ライセンス サーバーが使用できない場合に接続を試行する間隔を時間単位で指定します。

指定できる値: 024 の任意の整数

デフォルト値: 1

プロダクト キーの確認中に(前の「ライセンス確認の間隔」をご参照ください)、Acronis Backup エージェントがライセンス サーバーに接続できなかった場合は、[ライセンス サーバー再接続の試行間隔] で指定されている間隔(時間数)で再接続を試行します。

この値を 0 にすると、再接続は試行されません。エージェントは [ライセンス確認の間隔] で指定されている間隔でのみライセンスを確認します。

[ライセンス サーバーのアドレス]

説明: Acronis ライセンス サーバーのネットワーク名または IP アドレスを指定します。

指定できる値: 0 ~ 32,765 文字の任意の文字列

デフォルト値: 文字列の指定なし

[ログのクリーンアップ ルール]

エージェント ログをクリーンアップする方法を指定します。

このパラメータには、次の設定があります。

[最大サイズ]

説明: エージェント ログ フォルダの最大サイズ(KB 単位)を指定します。

指定できる値: 02,147,483,647 の任意の整数

デフォルト値: 1,048,576(つまり、1 GB)

[維持するパーセント値]

説明: クリーンアップ時に維持する最大ログ サイズのパーセント値を指定します。

指定できる値: 0100 の任意の整数

デフォルト値: 95

エージェントのクリーンアップ方法の詳細については、「ログのクリーンアップ ルール」をご参照ください。

[Windows イベント ログ]

Windows のアプリケーション イベント ログに Acronis Backup エージェントのイベントを記録するタイミングを指定します。

このパラメータには、次の 2 つの設定があります。

[トレースの状態]

説明: エージェントのイベントをイベント ログに記録するかどうかを指定します。

指定できる値: [有効] または [無効]

デフォルト値: [有効]

[トレース レベル]

説明: イベント ログに記録するイベントの重大度の最小レベルを指定します。[トレース レベル] の値以上のレベルであるイベントのみが記録されます。

指定できる値: 0(内部イベント)、1(デバッグ情報)、2(情報)、3(警告)、4(エラー)、または 5(重大なエラー)

デフォルト値: 4[トレースの状態][有効] に設定されている場合、エラーと重大なエラーのみが送信されます)。

SNMP

簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP)を使用して通知を送信する、エージェントのイベントの種類を指定します。

このパラメータには、次の設定があります。

[トレースの状態]

説明: SNMP 通知を送信するかどうかを指定します。

指定できる値: [有効] または [無効]

デフォルト値: [有効]

[トレース レベル]

説明: SNMP 通知を送信するイベントの重大度の最小レベルを指定します。[トレース レベル] の値以上のレベルであるイベントに関する通知のみが送信されます。

指定できる値: 0(内部イベント)、1(デバッグ情報)、2(情報)、3(警告)、4(エラー)、または 5(重大なエラー)

デフォルト値: 4[トレースの状態][有効] に設定されている場合、エラーと重大なエラーのみが送信されます)。

[SNMP アドレス]

説明: SNMP サーバーのネットワーク名または IP アドレスを指定します。

指定できる値: 0 ~ 32,765 文字の任意の文字列

デフォルト値: 文字列の指定なし

[SNMP コミュニティ]

説明: SNMP 通知のコミュニティ名を指定します。

指定できる値: 0 ~ 32,765 文字の任意の文字列

デフォルト値: public

スナップショット ストレージ

スナップショット ストレージの初期のサイズと位置を指定します。スナップショット ストレージは、スナップショットを作成することでデータをバックアップする際に使用する一時ファイルです。このファイルは、バックアップが完了するとすぐに削除されます。

デフォルトの設定では、スナップショット ストレージはエージェントの一時ファイル フォルダに作成され、最初はそのフォルダが格納されているボリュームで使用可能な容量のうち 20 % を使用します。この容量は、スナップショットで必要となる容量が増加するとともに大きくなります。

データのバックアップ時に大幅に変更されるデータでさまざまな問題が生じる場合は、スナップショット ストレージの初期容量を増やすか、別のボリュームにスナップショット ストレージを配置してください。

このパラメータは、ローカルのバックアップ計画を作成する際に使用されます。このパラメータに変更しても、すでに存在するローカルのバックアップ計画には影響がありません。

このパラメータには、次の設定があります。

スナップショット フォルダへのパス

説明: スナップショット ストレージの作成先フォルダを指定します。

指定できる値: 0 ~ 32,765 文字の任意の文字列

デフォルト値: 文字列の指定なし

空の文字列は、フォルダが %ALLUSERSPROFILE%\Application Data\Acronis\BackupAndRecovery\MMS\Temp(Windows XP および Server 2003 の場合)または %PROGRAMDATA%\Acronis\BackupAndRecovery\MMS\Temp(Windows Vista およびそれ以降のバージョンの Windows の場合)であることを意味します。

ローカル フォルダは、バックアップするボリュームを含め、どのボリュームにも指定できます。

事前に割り当てられたストレージ サイズ(MB 単位)

説明: スナップショット ストレージの初期容量を MB 単位で指定します。

指定できる値: 02,147,483,647 の任意の整数

デフォルト値: 0

この設定が 0 である場合、管理サーバーは [事前に割り当てられたストレージ サイズ(パーセント値)] 設定を使用します。

初期容量は、使用可能な容量から 50 MB を差し引いた容量を超えてはなりません。

[事前に割り当てられたストレージ サイズ(パーセント値)]

この設定が有効なのは、[事前に割り当てられたストレージ サイズ(MB 単位)] 設定が 0 になっている場合のみです。

説明: スナップショット ストレージの初期容量を、バックアップ開始時に使用可能なディスク容量のパーセント値で指定します。

指定できる値: 0100 の任意の整数

デフォルト値: 50

設定が 0 の場合、スナップショット ストレージは作成されません。

初期容量は、使用可能な容量から 50 MB を差し引いた容量を超えてはなりません。

スナップショット ストレージがない場合も、スナップショットを作成することは可能です。

スナップショット ストレージの容量は、バックアップの容量に影響を与えません。

Online Backup プロキシ

インターネットを利用した Acronis Cloud Storage に接続するためのプロキシ サーバー設定を指定します。

このパラメータには、次の設定があります。

[プロキシ]

説明: プロキシ サーバーを使用するかどうか指定します。

指定できる値: [有効] または [無効]

デフォルト値: [有効]

このパラメータの値が [無効] の場合、以降のパラメータはすべて無視されます。

[プロキシ サーバーのアドレス]

説明: プロキシ サーバーの名前または IP アドレスを指定します。

指定できる値: 0~32,765 文字の任意の文字列

デフォルト値: 文字列の指定なし

[プロキシ サーバーのポート]

説明: プロキシ サーバーのポート番号を指定します。

指定できる値: 065535 の任意の整数

デフォルト値: 0

[Online Backup プロキシのログイン情報]

Acronis Cloud Storage に接続するためのプロキシ サーバーが認証を要求する場合、次の 2 つのパラメータを使用します。

ユーザー名

説明: プロキシ サーバーで認証するユーザー名を指定します。

指定できる値: 0~32,765 文字の任意の文字列

デフォルト値: 文字列の指定なし

パスワード

説明: プロキシ サーバーで認証する際のパスワードを指定します。

指定できる値: 0~32,765 文字の任意の文字列

デフォルト値: 文字列の指定なし

重要: パスワードは、コンピュータに管理者アクセスできるのと同様に、管理テンプレートにアクセスできるユーザーであれば誰でも閲覧できます。

カタログ作成

説明: Acronis Backup エージェントが管理対象外の格納域でバックアップをカタログ化するかどうかを指定します。

指定できる値: [有効](カタログ化する)または [無効](カタログ化しない)

デフォルト値: [有効]

このパラメータの値が [無効] の場合、管理コンソールがコンピュータに直接接続されていると、格納域の [データ ビュー] にはデータが一切表示されません。

タスクの実行時にコンピュータの再起動を抑制

説明: タスクの実行中にコンピュータの電源をオフにするか再起動する必要がある場合の処理を指定します。

指定できる値: [有効](タスクの完了まで待機)または [無効](タスクを停止)

デフォルト値: [無効]