重複除外が最も効果的な場合
重複除外が最大の効果を発揮するのは、次の場合です。
- 完全バックアップ モードを使用して、複数のソースから類似のデータをバックアップする場合。これには、単一のソースからネットワークを介して配置されたオペレーティング システムやアプリケーションをバックアップする場合などが該当します。
- データに対する変更も類似しているときに、異なるソースから類似のデータの増分バックアップを実行する場合。これは、これらのシステムに更新を配置し、増分バックアップを適用する場合などが該当します。
- データ内容自体には変更がないが、場所が変更されたデータの増分バックアップを実行する場合。これには、複数のデータがネットワーク上または 1 つのシステム内を巡回する場合などが該当します。データは移動するごとに増分バックアップに含められ、このバックアップは新しいデータを含んでいなくてもかなり大きくなります。重複除外はこの問題の解決に役立ちます。項目が新しい場所に現れるごとに、項目自体ではなく項目の参照が保存されます。
重複除外と増分バックアップ
データがランダムに変更される場合、次の理由のため、増分バックアップでの重複除外はあまり効果がありません。
- 変更されていない重複除外項目は増分バックアップには含まれません。
- 変更された重複除外項目は、同じではなくなっているため重複除外されません。
重複除外とデータベースのバックアップ
定期的にデータベースをバックアップする場合には、重複除外は、あまり効果的ではありません。これは、データベースに対する変更内容は毎回異なるので、重複化できないためです。データベースは、非重複化された格納域にバックアップすることをお勧めします。