高度なシナリオ: Exchange クラスタの CDP
このセクションでは、1 つのクラスタに統合されている複数の Exchange Server のバックアップを例示します。継続的データ保護(CDP)、高速完全バックアップ、データの重複除外といった、高度な機能を活用する方法について説明します。
- Exchange データを任意のカスタム リカバリ ポイントに戻すには、CDP バックアップ スキームを使用します。このスキームでは、完全バックアップを実行するタイミングを指定します。また、Exchange がトランザクション ログ ファイルを閉じると同時に、このファイルが自動的にバックアップされます。この例では、毎晩、完全バックアップが実行されるとします。
- 完全バックアップの占有スペースを抑えながら、すばやく作成するために、高速完全バックアップ メソッドを使用して、重複除外格納域に完全バックアップを行います。このメソッドでは、前回の完全バックアップ後に行われた変更のみがソフトウェアによりバックアップされます。変更されていないデータは既に重複除外格納域に保存されているため、変更されていないデータへの参照のみ追加されます。
- 運用サーバーにかかるバックアップ操作関連の負荷を軽減するために、パッシブ データベース コピーからクラスタ データをバックアップするようにソフトウェアを設定します。その時点で使用できるパッシブ コピーがない場合は、アクティブ データベース コピーがバックアップされるようにします。
復元については、失われた、または破損した Exchange データベースを不具合の発生する直前の状態にすばやく戻す必要のあるケースを考えて見ましょう。Exchange データベースの復元中にユーザーが電子メールにアクセスできるようにするために、Acronis Active Restore を使用します。