コンフィギュレーション スクリプトのパラメータ

コンフィギュレーション スクリプト mst_gen.vbs は、Acronis コンポーネント(Acronis Backup エージェント for Windows など)の .mst インストール パッケージ ファイル(トランスフォーム、変更、または変更ファイルとも呼ばれます)を作成します。

インストール パッケージとともにトランスフォームを使用すると、インストール パッケージを手動で実行するか、グループ ポリシーを使用して展開することで、コンポーネントを無人モードでインストールできます。

コンフィギュレーション スクリプトの完全な構文を次に示します。

mst_gen.vbs
    /msi_path <フル パス>
    [/target_dir <インストール フォルダ>]
    [/account <ユーザー名> <パスワード>]
    [/remote_users <ユーザー1>;<ユーザー2>;;<ユーザーN>]
    [/ams_address <管理サーバー> /ams_user <管理者名> <パスワード>]
    [/cep_enabled]
    [{/serial <プロダクト キー> [/old_serial <以前のプロダクト キー>] | /license_server <ライセンス サーバー> /product <製品コード> }]
    [/current_user]

角括弧([])は、そのパラメータがオプションであること、または一部のコンポーネントにのみ適用されることを表します。波かっこ({})は、パラメータが相互に排他的であることを表します。この場合、パラメータの各セットはパイプ(|)で区切られます。

ここでは、各パラメータと、パラメータを適用するコンポーネントについて説明します。

あらゆるコンポーネントに適用されるパラメータ

/msi_path <フル パス>

コンポーネントのインストール パッケージのフル パスを指定します。D:\folder\AcronisAgentWindows.msi などのローカル パス、または \\server\folder\AcronisAgentWindows.msi などの汎用名前付け規則(UNC)のパスを入力します。

/target_dir <インストール フォルダ>

コンポーネントのインストール先フォルダを指定します。

このパラメータを指定しなかった場合、コンポーネントはデフォルト フォルダ %ProgramFiles%\Acronis(Windows の 32 ビット版)、または %ProgramFiles(x86)%\Acronis(Windows の 64 ビット版)にインストールされます。

エージェント コアと管理コンソール コンポーネントにのみ適用されるパラメータ

次のパラメータは、インストール パッケージ AcronisAgentCore.msi および AcronisManagementConsole.msi にのみ適用されます。

/cep_enabled

これらの任意のコンポーネントがインストールされたコンピュータを Acronis カスタマ エクスペリエンス プログラム(CEP)に参加させるかどうかを指定します。

このパラメータを指定すると、ハードウェア構成、使用頻度の最も高い機能と最も低い機能、および問題に関する情報が自動的にコンピュータから収集されて、定期的に Acronis に送信されます。送信される情報は、前述のコンポーネントのいずれがコンピュータにインストールされているかで異なります。参加条件は、カスタマ エクスペリエンス プログラム ウェブ ページで確認できます。

このパラメータを指定しないと、情報は送信されません。

エージェント コア コンポーネントにのみ適用されるパラメータ

次のパラメータは、インストール パッケージ AcronisAgentCore.msi にのみ適用されます。

/account <ユーザー名> <パスワード>

コンピュータで Acronis Managed Machine Service を実行するユーザー アカウントのユーザー名とパスワードを指定します。このコンピュータ上のエージェントはすべて、このサービスとして実行されます。このユーザー アカウントには適切な権限が必要です(「Acronis サービスのログイン情報の指定」を参照してください)。ドメイン名とアカウント名は mydomain\User のように円記号で区切ります。

このパラメータを使用しない場合、サービスはデフォルトのアカウント(Acronis Agent User)で実行されます。

/remote_users <ユーザー1>;<ユーザー2>;;<ユーザーN>

Acronis Remote Users グループに追加するユーザー名を指定します。このグループのメンバは、リモートからコンピュータに接続することができます。

このパラメータを指定すると、指定したユーザーのみがグループに追加されます。ユーザー名を複数指定する場合は、セミコロン(;)を使用して区切って指定します。

このパラメータを指定しないと、コンピュータ上の Administrators グループのすべてのメンバがグループに追加されます。

/ams_address <管理サーバー> 

Acronis Backup 管理サーバーの名前または IP アドレスを指定します。このパラメータを指定すると、インストールの完了後、コンピュータが自動的に管理サーバーに登録されます。

/ams_user <管理者のユーザー名> <パスワード>

管理サーバーの Acronis Centralized Admins グループのメンバであるユーザーのユーザー名とパスワードを指定します。このパラメータは /ams_address パラメータとともに使用します。

ライセンスを必要とするコンポーネントにのみ適用されるパラメータ

次のパラメータは、インストール パッケージの AcronisAgentWindows.msiAcronisAgentESX.msiAcronisAgentHyperV.msi にのみ適用されます。

/serial <プロダクト キー>

コンポーネントのインストール時に使用するプロダクト キーを指定します。プロダクト キーは、ダッシュで区切られた一連の英数字です。プロダクト キーはダッシュも含めて正確に入力してください。

/old_serial <以前のプロダクト キー>

Acronis Backup & Recovery 10 または 11 からアップグレードする際に、このパラメータはその製品のプロダクト キーを指定します。このパラメータは /serial パラメータとともに使用します。

プロダクト キーがライセンス サーバーに保存されている場合は、代わりに /license_server パラメータを使用します。

/license_server <ライセンス サーバー>

ライセンス サーバーがインストールされているコンピュータの名前または IP アドレスを指定します。

このパラメータを使用する場合は、/product パラメータも指定します。

/product <製品コード> 

製品のコードを指定します。

コードは次のとおりです。

Acronis Backup Advanced for Windows Server: ABR11.5_ASW

Acronis Backup for Windows Server Essentials: ABR11.5_SBS

Acronis Backup Advanced for PC: ABR11.5_AW

Acronis Backup Advanced Universal License: ABR11.5_VE

Acronis Backup Advanced for Hyper-V: ABR11.5_VEHV

Acronis Backup Advanced for VMware: ABR11.5_VEESX

Acronis Backup Advanced for RHEV: ABR11.5_VERHEV

Acronis Backup Advanced for Citrix XenServer: ABR11.5_VEXEN

Acronis Backup Advanced for Oracle VM: ABR11.5_VEORCL

Acronis Backup Advanced for SQL: ABR11.5_SQL

Acronis Backup Advanced for SharePoint: ABR11.5_SP

Acronis Backup Advanced for Active Directory: ABR11.5_AD.

注意  /serial および /license_server パラメータがどちらも指定されていない場合、コンポーネントはクラウド バックアップ専用でインストールされます。

管理コンソール コンポーネントにのみ適用されるパラメータ

次のパラメータは、インストール パッケージ AcronisManagementConsole.msi にのみ適用されます。

/current_user

コンポーネントを、コンピュータ上のすべてのユーザー用にインストールするのではなく、現在のユーザー用のみにインストールする場合に指定します。

グループ ポリシーを使用してコンポーネントをインストールする際は、インストールの「現在のユーザー」が通常はシステム アカウントであるため、このパラメータは使用しないでください。