エージェント for VMware(仮想アプライアンス)の更新

管理サーバーからの更新

この更新方法は、管理サーバー上に登録されている仮想アプライアンスのみに使用できます。この方法では、エージェントが管理している仮想コンピュータに関連するすべての構成設定(ローカル バックアップ計画、集中管理用バックアップ計画、およびグループ メンバシップ)が保持されるため、このセクションで後述する手動手順を実行する場合に最適です。

前提条件

このセクションで説明する操作を実行するために、Acronis Backup 管理サーバーではたくさんの TCP ポートが使用されます。

管理サーバーがカスタム ファイアウォールを使用している場合、そのファイアウォールがこれらのポートへの送信接続を許可することを確認してください。Windows ファイアウォールは、Acronis Backup によって自動的に設定されます。

管理サーバーから vCenter Server、ESX(i) ホスト、またはエージェントへのトラフィックがルーターまたは同様のネットワーク デバイスを通過する場合、そのデバイスがそのトラフィックをブロックしないことを確認してください。

vCenter Server または ESX(i) ホストには、特別な設定は不要です。

管理サーバーから仮想アプライアンスを更新するには

  1. 管理コンソールと管理サーバーを更新します。
  2. コンソールを管理サーバーに接続します。
  3. [ナビゲーション] ツリーで、vCenter サーバーと同じ名前のグループを右クリックします。VMware vCenter 統合が無効の場合は、[仮想コンピュータ] を右クリックします。
  4. [エージェント for VMware を更新する] をクリックします。
  5. 更新するエージェントを選択します。すでに最新バージョンのエージェントは選択できません。
  6. [エージェント for VMware を更新する] をクリックします。

仮想アプライアンスが更新されます。エージェントの構成設定は保持されます。

手動更新

仮想アプライアンスの手動更新では、新しいアプライアンスのインストールと古いアプライアンスの削除を行います。この方法は、何らかの理由により管理サーバーから更新できない場合にのみ実行してください。

仮想アプライアンスを手動で更新した後は、そのアプライアンス上に存在していたローカル バックアップ計画を再作成する必要があります。

仮想アプライアンス(VA)を手動で更新するには、次の手順に従います。

  1. エージェント for VMware(仮想アプライアンス)のインポート」に従って、新しい VA をインストールおよび設定します。
  2. ESX(i) サーバーから古い仮想アプライアンスを削除します。
  3. (オプション)VA に存在していたローカルのバックアップ計画を引き続き使用する場合は、ローカルのバックアップ計画を再作成します
  4. (オプション)[エージェントによってバックアップされるすべての VM] 条件が使用されている動的グループ内で、コンピュータのメンバシップを再確立します。メンバシップを再確立するには、グループの条件に更新された VA を指定します。

    詳細: 更新中に古い VA が管理サーバーから削除されるので、上記のような動的グループ内におけるコンピュータのメンバシップは失われます。

集中管理用バックアップ計画に静的カスタム グループや動的カスタム グループを再追加する必要はありません。グループ内のコンピュータのメンバシップを再確立すると同時に、適切なバックアップ計画によって引き続きコンピュータが保護されます。