エージェント for VMware は、ゲスト システムにエージェントをインストールすることなく、ESX(i) 仮想コンピュータのバックアップと復元を可能にします。
このエージェントは、次の 2 つのバージョンで提供されます。
インストールする前に
Acronis Backup Management Serverをインストールしてから、エージェントfor VMwareをインストールすることを強くお勧めします。エージェントのインストール中、エージェントの登録、またはライセンス サーバーの要求にはすべて(別にインストールしたライセンス サーバーの使用を選択した場合を除き)、Management Serverを指定します。
VMwareエージェント(仮想アプライアンス)
エージェントfor VMware(仮想アプライアンス)は次の3つの方法でインストールすることができます。
VMware vSphere 6.5を使用している場合は、この方法のみを使用することができます。それ以外では、トラブルシューティングを行う場合、または何らかの理由によりAcronis Backup Management Serverをインストールできない場合、この方法を使用します。
コンソールをManagement Serverに接続します。[ナビゲーション] ツリーで、[仮想コンピュータ] を右クリックしてから [エージェントfor VMwareを配置する] をクリックします。手順の詳細については、コンテキスト ヘルプをご参照ください。
この方法が最も簡単です。ほとんどの場合、この方法をお勧めします。コンソールをManagement Serverに接続します。[ナビゲーション] ツリーで、[仮想コンピュータ] を右クリックし、[VMware vCenter統合を設定する] をクリックします。vCenterサーバーを指定し、[自動配置] を有効にします。バックアップする仮想サーバーが選択されてもそのホストにエージェントがインストールされていない場合は常に、バックアップの開始時に仮想アプライアンスがそのホストに自動的に配置されます。
VMwareエージェント(Windows)
運用 ESX(i) ホストの負荷が非常に高く、仮想アプライアンスの実行が望ましくない場合、ESXインフラストラクチャ外部にある物理コンピュータへのエージェントfor VMware(Windows)のインストールを検討してください。
使用している ESX(i) で SAN に接続されたストレージが使用されている場合は、このエージェントを、同じ SAN に接続されたコンピュータにインストールします。エージェントは、ESX(i)ホストおよびLANを経由せずにストレージから仮想マシンを直接バックアップします。この機能は、LAN フリー バックアップと呼ばれます。
下の図は、LAN ベースのバックアップと LAN フリー バックアップを示しています。ファイバ チャネル(FC)または iSCSI ストレージ エリア ネットワークがある場合は、仮想コンピュータに LAN フリー アクセスすることができます。バックアップされたデータを LAN 経由で一切転送しないようにするには、バックアップをエージェントのコンピュータのローカル ディスク、または SAN に接続されたストレージに保存します。
エージェントfor VMware(Windows)は、Windowsを実行し、システム要件を満たしている任意のコンピュータにインストールすることができます。「Acronis Backup Advancedの対話型インストール」セクションの手順に従ってください。
インストール中に、エージェントによってバックアップされる仮想コンピュータを含む vCenter サーバーまたは ESX(i) サーバーを指定します。
この設定は、後で設定または変更することができます。エージェントをインストールした後にこの設定にアクセスするには、エージェントがインストールされているコンピュータにコンソールを接続し、トップメニューから [オプション] > [コンピュータ オプション] > [エージェントfor VMware(Windows)]を選択します。
ライセンスの提供
エージェント for VMware を使用する場合、次のライセンスのいずれかが必要です。
エージェントのインストールにはライセンスは必要ありません。ただし、ライセンス サーバーを指定する必要があります。エージェントが仮想コンピュータのバックアップを開始すると、エージェントは仮想コンピュータのホストにライセンスがあるかどうかを確認します。ライセンスがない場合、エージェントは指定されたライセンス サーバーから無償のライセンスを取得し、それをホストに割り当てます。ホストがクラスタに含まれている場合、クラスタ化されたすべてのホストにライセンスが割り当てられます。したがって、クラスタ化された ESX(i) ごとに 1 つのライセンスが必要です。これにより、仮想コンピュータがクラスタの周りに移動されてもバックアップ計画を中断せずに済みます。