バックアップから除外するファイル

このオプションは、Windows と Linux オペレーティング システム、およびブータブル メディアで有効です。

このオプションは、NTFS、FAT、Ext3、および Ext4 ファイル システムのディスク レベルのバックアップでのみ有効です。このオプションは、ファイル レベルのバックアップでは、サポートされているすべてのファイル システムに対して有効です。

このオプションでは、バックアップ処理時にスキップするファイルおよびフォルダを定義し、バックアップ アイテムのリストからこれらを除外します。

注意: 除外は、バックアップするデータ項目の選択を上書きします。たとえば、MyFile.tmp というファイルのバックアップを選択し、すべての .tmp ファイルを除外する場合、MyFile.tmp というファイルはバックアップされません。

除外するファイルとフォルダを指定するには、次のパラメータのいずれかを設定します。

非表示のファイルとフォルダをすべて除外する

このチェック ボックスを選択すると、隠しファイル属性が指定されたファイルおよびフォルダ(Windows によってサポートされているファイル システムの場合)またはピリオド(.)で始まるファイルおよびフォルダ(Ext2 や Ext3 など、Linux のファイル システムの場合)がスキップされます。フォルダが隠しファイルの場合、フォルダの内容は(隠しファイルになっていないファイルを含み)すべて除外されます。

システム ファイルとフォルダをすべて除外する

このオプションは、Windows でサポートされるファイル システムでのみ有効です。システム属性が指定されているファイルとフォルダをスキップする場合は、このチェック ボックスをオンにします。フォルダにシステム属性が指定されている場合、フォルダの内容は(システム属性が指定されていないファイルも含めて)すべて除外されます。

ヒント: attrib コマンドを使用してファイルまたはフォルダのファイル/フォルダ プロパティ内の属性を表示することができます。詳細については、Windows の [ヘルプとサポート] をご参照ください。

次の条件と一致するファイルを除外する

いずれかの条件と一致するファイルおよびフォルダをスキップする場合は、このチェック ボックスをオンにします。条件のリストを作成するには、[追加][編集][削除][すべて削除] のボタンを使用します。

Windows および Linux のどちらでも、条件の大文字と小文字は区別されません。たとえば、すべての .tmp ファイルや C:\Temp フォルダの除外を選択する場合、すべての .Tmp ファイル、すべての .TMP ファイル、および C:\TEMP フォルダも除外されます。

条件: フル パス

ファイルまたはフォルダのフル パスは、ドライブ文字(Windows をバックアップする場合)またはルート ディレクトリ(Linux をバックアップする場合)を先頭にして指定します。

Windows と Linux のどちらでも、ファイルまたはフォルダ パスにスラッシュを使用できます(例: C:/Temp および C:/Temp/File.tmp)。Windows では、従来のバックスラッシュも使用できます(例: C:\Temp および C:\Temp\File.tmp)。

Windows 形式のブータブル メディアでは、ボリュームのドライブ文字が Windows のドライブ文字と異なる可能性があります。詳細については、「ブータブル メディア使用時の操作」を参照してください。

条件: 名前name

その名前のファイルとフォルダがすべて除外されます。

ワイルドカード文字

1 つ以上のワイルドカード文字(* および ?)を条件で使用できます。これらの文字は、フル パス内でもファイルまたはフォルダ名でも使用できます。

アスタリスク(*)はファイル名の 0 個以上の文字の代用として使用します。たとえば、Doc*.txt という条件は Doc.txt や Document.txt などのファイルを示します。

疑問符(?)は厳密にファイル名の 1 文字として代用されます。たとえば、Doc?.txt という条件は、Doc1.txt や Docs.txt などのファイルと一致しますが、Doc.txt や Doc11.txt などのファイルとは一致しません。

除外の例

条件

説明

Windows と Linux

名前

F.log

F

「F.log」という名前のファイルをすべて除外します。

「F」という名前のファイルをすべて除外します。

マスク(*)

*.log

F*

.log 拡張子の付いたファイルをすべて除外します。

「F」で始まる名前のファイルとフォルダをすべて除外します(フォルダ F、F1、ファイル F.log、F1.log など)。

マスク(?)

F???.log

 

「F」で始まる 4 文字の名前の .log ファイルをすべて除外します。

Windows

ファイル パス

C:\Finance\F.log

 

C:\Finance フォルダに置かれている「F.log」という名前のファイルを除外します。

フォルダ パス

C:\Finance\F
または
C:\Finance\F\

フォルダ C:\Finance\F
を除外します(ドライブ文字で始まるフル パスを指定する必要があります)。

Linux

ファイル パス

/home/user/Finance/F.log

/home/user/Finance フォルダ(ディレクトリ)に置かれている「F.log」という名前のファイルを除外します。

フォルダ パス

/home/user/Finance
または
/home/user/Finance/

/home/user/Finance フォルダ(ディレクトリ)を除外します。