クラウドデプロイ

ユーザーアカウントと組織部署の管理は、管理ポータルで行うことができます。管理ポータルにアクセスするには、バックアップサービスにログインするときに [管理ポータル] をクリックするか、右上隅にあるアイコンをクリックしてから、[管理ポータル] をクリックします。管理者権限を持つユーザーだけがこのポータルにアクセスできます。

ユーザーアカウントと組織部署の管理については、管理ポータルの管理者ガイドを参照してください。この文書にアクセスするには、管理ポータルの「?」アイコンをクリックします。

このセクションでは、バックアップサービスの管理に関連するその他の情報を提供します。

制限値(クォータ)

制限値(クォータ)はユーザーによるサービスの使用を制限できます。容量を設定するには、[ユーザー] タブでユーザーを選択し、[制限値(クォータ)] セクションで鉛筆アイコンをクリックします。

指定した容量を超過すると、ユーザーの電子メールアドレスに通知が送信されます。追加容量を設定していない場合は、容量は「ソフト」と見なされます。これは、バックアップサービスの使用に関する制限が適用されていないことを表します。

追加容量を指定することもできます。追加容量により、ユーザーは指定された値の分だけ制限値(クォータ)を超過することができます。追加容量を超過すると、バックアップサービスの使用に関する制限が適用されます。

バックアップ

クラウドストレージの制限値(クォータ)、ローカルバックアップの制限値(クォータ)、およびユーザーが保護できるマシン/デバイス/メールボックスの最大数を指定できます。以下の各項目に対して容量を設定できます。

  • クラウドストレージ
  • ワークステーション
  • サーバー
  • Windows Server Essentials
  • 仮想ホスト
  • ユニバーサル

    この制限値(クォータ)は、上記の 4 つのうちの任意の制限値(クォータ)の代わりに使用できます。ワークステーション、サーバー、Windows Server Essentials、仮想ホスト。

  • モバイル デバイス
  • Office 365メールボックス
  • ローカルバックアップ

マシン/デバイス/メールボックスは、少なくとも 1 つのバックアップ計画が適用されていれば、保護されていると見なされます。モバイルデバイスは、最初のバックアップが実行された後に、保護されます。

クラウドストレージの制限値(クォータ)追加容量を超過すると、バックアップは失敗します。複数のデバイスで超過が発生すると、ユーザーはバックアップ計画をそれ以外のデバイスに適用できなくなります。

ローカルバックアップの制限値(クォータ)は、クラウドインフラストラクチャを使用して作成されたローカルバックアップの合計サイズを制限します。この制限値(クォータ)には追加容量を設定できません。

災害復旧

これらの制限値(クォータ)は、サービスプロバイダーによって企業全体に適用されます。企業管理者は管理ポータルで制限値(クォータ)と使用状況を表示できますが、ユーザーの制限値(クォータ)は設定できません。

  • ディザスタリカバリストレージ

    このストレージは、プライマリサーバーとリカバリサーバーで使用されます。この制限値(クォータ)の追加容量に達した場合、プライマリサーバーとリカバリサーバーの作成や、既存プライマリサーバーのディスクの追加/拡張は実行できなくなります。この制限値(クォータ)の追加容量を超過した場合、フェールオーバーの開始や、停止したサーバーの起動が行えなくなります。実行中のサーバーは引き続き実行されます。

    制限値(クォータ)が無効になると、すべてのサーバーが削除されます。バックアップコンソールから [クラウドリカバリサイト] タブが消えます。

  • コンピュートポイント

    この制限値(クォータ)は、請求期間中にプライマリおよびリカバリサーバーによって消費される CPU および RAM リソースを制限します。この制限値(クォータ)の追加容量に達した場合、すべてのプライマリおよびリカバリサーバーがシャットダウンされます。次の請求期間の開始までこれらのサーバーを使用することはできません。デフォルトの請求期間は完全な暦月です。

    制限値(クォータ)が無効に設定されている場合、請求期間に関係なくサーバーを使用することはできません。

  • パブリック IP アドレス

    この制限値(クォータ)は、プライマリサーバーとリカバリサーバーに割り当てることができるパブリック IP アドレスの数を制限します。この制限値(クォータ)の追加容量に達した場合、それ以上サーバーにパブリックIPアドレスを有効にできなくなります。サーバー設定で [パブリック IP アドレス] チェックボックスをオフにすると、サーバーがパブリック IP アドレスを使用できないようにすることができます。その後、別のサーバーにパブリック IP アドレスを使用させることができます。パブリック IP アドレスは通常同じものではありません。

    制限値(クォータ)が無効にされている場合、すべてのサーバーがパブリックIPアドレスの使用を停止し、インターネットから到達できなくなります。

  • クラウドサーバー

    この制限値(クォータ)はプライマリサーバーとリカバリサーバーの総数を制限します。この制限値(クォータ)の追加容量に達した場合、プライマリサーバーやリカバリサーバーを作成することはできません。

    制限値(クォータ)が無効になっている場合、サーバーはバックアップコンソールに表示されますが、利用できる操作は [削除] のみです。

  • インターネットアクセス

    この制限値(クォータ)は、プライマリサーバーとリカバリサーバーからのインターネットアクセスを有効または無効にします。

    制限値(クォータ)が無効になると、プライマリサーバーとリカバリサーバーはすぐにインターネットから切断されます。サーバープロパティの [インターネットアクセス] スイッチがクリアされ、無効になります。

通知

ユーザーの通知設定を変更するには、[ユーザー] タブでユーザーを選択し、[設定] セクションで鉛筆アイコンをクリックします。次の通知設定を使用できます。

  • クォータの超過に関する通知(デフォルトで有効)

    容量の超過に関する通知。

  • 定期使用状況レポート

    毎月の最初の日に送信される、以下で説明している使用状況レポート。

  • 失敗に関する通知警告通知、および成功の通知(デフォルトで無効)

    バックアップ計画の実行結果および各デバイスのディザスタリカバリ操作の結果に関する通知。

  • アクティブアラートに関する日次概要(デフォルトで有効)

    バックアップの失敗、実行されていないバックアップなどの問題について記載された概要。概要は10:00(データセンターの時間)に送信されます。この時点で問題がない場合は、概要は送信されません。

通知はすべてユーザーの電子メールアドレスに送信されます。

レポート

バックアップサービスの使用に関するレポートには、組織または部署に関する以下のデータも含まれます。

  • 部署、ユーザー、デバイスの種類ごとのバックアップのサイズ。
  • 部署、ユーザー、デバイスの種類ごとの保護されたデバイスの数。
  • 部署、ユーザー、デバイスの種類ごとの価格。
  • バックアップの合計サイズ
  • 保護されたデバイスの合計数。
  • 合計価格