Secure Zoneのバージョン情報
Secure Zoneは、バックアップマシンのディスク上にあるセキュアパーティションです。このコンピュータのディスク、ファイル、またはファイルのバックアップを格納できます。
ディスクの物理的な障害が発生すると、そのSecure Zoneに配置されたバックアップは失われるおそれがあります。このため、Secure Zone セキュア ゾーンを唯一のバックアップの保存場所にはしないでください。エンタープライズ環境では、通常の場所が一時的に利用できない場合や、接続チャネルが低速または混雑している状態のときに、バックアップに使用する中間ロケーションとしてSecure Zoneを使用できます。
Secure Zoneを使用する理由
Secure Zone:
- バックアップが置かれているディスク自体からディスクを復元することができます。
- ソフトウェアの誤動作、ウィルス攻撃、ヒューマンエラーからデータを保護するためのコスト効率のよい便利な方法です。
- データをバックアップまたは復元するための別のメディアやネットワーク接続が不要になります。このことは、ローミングユーザーにとって特に便利です。
- バックアップのレプリケーションの使用時に、プライマリの保存先として利用できます。
制限事項
- Macでは、Secure Zoneを構成できません。
- Secure Zoneは、ベーシックディスク上のパーティションです。ダイナミックディスク上に構成したり、論理ボリューム(LVMにより管理)として作成したりすることはできません。
- Secure ZoneはFAT32ファイルシステムでフォーマットされています。FAT32には4GBのファイルサイズ制限があるため、このサイズを上回るバックアップファイルはSecure Zoneに保存されるときに分割されます。これによって復元手順や速度に影響が出ることはありません。
Secure Zoneを作成する際にディスクがどのように変換されるか
- Secure Zoneは、常にハードディスクの末尾に作成されます。
- ディスクの末尾に未割り当ての領域がない、または十分にないがボリュームの間に未割り当ての領域がある場合は、ディスクの末尾に未割り当ての領域を追加するためにボリュームが移動します。
- すべての未割り当ての領域を集めてもまだ十分ではない場合は、選択したボリュームから空き領域が取得され、それに合わせてボリュームのサイズが縮小されます。
- ただし、一時ファイルを作成する場合など、オペレーティング システムとアプリケーションが動作できるようにするにはボリュームに空き領域が必要です。空き領域がボリュームの合計サイズの25 %を下回っているか、下回ることになる場合、ボリュームのサイズは縮小されません。ディスク上のすべてのボリュームの空き領域が25 %以下の場合にのみ、比率に応じてボリュームのサイズが引き続き縮小されます。
これらのことから、Secure Zoneを利用できる最大サイズに設定することは推奨されません。ボリューム上に空き領域がなくなると、オペレーティングシステムやアプリケーションの動作が不安定になり、起動できなくなることがあります。
システムの起動元のボリュームを移動またはサイズ変更するには、システムを再起動する必要があります。
Secure Zoneの作成方法
- Secure Zoneを作成するマシンを選択します。
- [詳細] > [Secure Zone の作成] をクリックします。
-
[Secure Zone ディスク]で[選択] をクリックしてから、ゾーンを作成するハードディスク(複数ある場合)を選択します。
使用可能なSecure Zoneの最大サイズが算出されます。
-
Secure Zoneのサイズを入力するか、スライダをドラッグしてサイズを選択します。
ハード ディスクにもよりますが、最小サイズは約 50 MB になります。最大サイズは、ハード ディスクの未割り当ての領域と、すべてのディスクボリュームの空き領域の合計に等しくなります。
-
すべての未割り当ての領域でも指定のサイズに十分ではない場合は、既存のボリュームから空き領域が取得されます。デフォルトでは、すべてのボリュームが選択されます。除外するボリュームがある場合は、[ボリュームの選択] をクリックします。それ以外の場合は、この手順をスキップします。
-
(オプション)[パスワードによる保護]スイッチを有効にしてパスワードを指定します。
Secure Zoneにあるバックアップにアクセスするにはパスワードが必要になります。Secure Zoneへのバックアップでは、ブータブルメディアでバックアップを実行する場合を除き、パスワードは必要ありません。
-
[作成] をクリックします。
除外パーティションレイアウトが表示されます。[OK] をクリックします。
- Secure Zoneが作成されるのを待ちます。
これで、保護計画を作成するときに [バックアップの保存先] としてSecure Zoneを選択できるようになりました。
Secure Zoneの削除方法
- Secure Zoneがあるマシンを選択します。
- [詳細] をクリックします。
- Secure Zoneの横にあるギアアイコンをクリックして、[削除] をクリックします。
-
(オプション)ゾーンから解放される領域を追加するボリュームを指定します。デフォルトでは、すべてのボリュームが選択されます。
領域は選択された各ボリュームに対して均等に分配されます。ボリュームを選択しない場合、空き領域は未割り当てになります。
システムの起動元のボリュームをサイズ変更するには、システムを再起動する必要があります。
- [削除] をクリックします。
Secure Zoneおよびそこに保存されているすべてのバックアップが削除されます。