エージェントベースのバックアップとエージェントレスバックアップ

エージェントベースのバックアップでは、すべての保護されているマシンにプロテクションエージェントをインストールする必要があります。エージェントベースのバックアップは、すべての物理および仮想マシンでサポートされています。 必要なエージェントの種類とインストール先については、エージェントを参照してください

エージェントレスバックアップは一部の仮想化プラットフォームでサポートされており、物理マシンでは利用できません。エージェントレスバックアップに必要なプロテクションエージェントは1つだけで、仮想化環境の専用マシンにインストールします。このエージェントでは環境内の他のすべての仮想マシンがバックアップされます。仮想環境プラットフォームごとのサポートされるバックアップの種類については、サポートされる仮想環境プラットフォームを参照してください。

仮想環境プラットフォームによっては、仮想アプライアンスが利用できます。仮想アプライアンス(VA)は、プロテクションエージェントを含む事前設定された仮想マシンです。仮想アプライアンスは、.ovf、.ova、または.qcowなど、ハイパーバイザー固有の形式で利用可能です。

どのタイプのバックアップが必要ですか?

以下のような必要性がある場合には、エージェントベースのバックアップをお勧めします。

  • ウイルスおよびマルウェア対策、パッチ管理、リモートデスクトップ接続など、追加の保護機能。 これらの機能の詳細については、オペレーティングシステムでサポートされる保護機能を参照してください。
  • テナントレベルで分離した仮想マシン。例えば、テナント内のユーザーが自分のバックアップのみにアクセスできるようにするためなど。
  • ゲストオペレーティングシステムにリカバリできるファイルレベルのバックアップ。

以下のような必要性がある場合には、エージェントレスのバックアップをお勧めします。

  • 機能バックアップのみで、追加の保護機能は不要。
  • シンプルな管理: 単一のエージェントをインストールして構成するだけで、複数の仮想マシンをバックアップできる。
  • リソースの使用量を最小限に抑える必要がある。単一の専用エージェントを利用することで、環境内の各仮想マシンに複数のエージェントをインストールするよりも、CPUとRAMの使用量を抑える。
  • LANフリーバックアップなど、特定のバックアップ設定。 この機能の詳細については、VMwareエージェント - LAN フリー バックアップを参照してください。
  • 設定のオーバーヘッドが少ない。専用エージェントで、ゲスト オペレーティング システムに関係なく、ハイパーバイザーレベルで仮想マシンをバックアップする。