バックアップのマルウェア対策スキャン

この説明は、クラウドツークラウドバックアップでは使用できない機能に適用されるものです。類似の機能である「Microsoft 365メールボックスのマルウェア対策スキャン」の詳細については、メールボックスのマルウェア対策スキャンを参照してください。

バックアップのマルウェア対策スキャンによりバックアップでのマルウェアの有無を確認することで、感染ファイルの復元を防止できます。マルウェア対策のスキャンは、Cyber Protectionデータセンターに常駐するクラウドエージェントによって実行され、ローカルのコンピューティングリソースは使用されません。

マルウェアのスキャンは、実行ファイル(*.exe)のみが対象です。

この機能を利用できるかどうかは、現在のアカウントで有効になっているサービスクォータによって異なります。

マルウェア対策スキャンを実行するには、バックアップスキャン計画を設定する必要があります。詳細については、詳細については、バックアップスキャンの計画を参照してください。

それぞれバックアップスキャン計画でクラウドエージェントのスキャンタスクが作成され、このタスクが各データセンターに1つずつあるキューに追加されます。スキャンタスクは、キュー内の順序に従って処理されます。

スキャンに要する時間はバックアップのサイズに左右されます。このため、このため、バックアップスキャン計画を作成とスキャン完了の間に遅延があります。

スキャンを選択したバックアップは、次のいずれかのステータスになります。

  • スキャンされていません
  • マルウェアはありません
  • マルウェアが検出されました

バックアップスキャンの結果は、バックアップスキャンの詳細(脅威)ウィジェットで確認できます。これは、Cyber Protectコンソールの [監視] > [概要] タブで確認できます。

制限事項

  • マルウェア対策スキャンは、以下のワークロードのマシン全体またはディスク/ボリュームバックアップでサポートされています。

    • プロテクションエージェントがインストールされたWindowsマシン。

    • Hyper-VエージェントおよびVMwareエージェント(Windows)によって、ハイパーバイザーレベルでバックアップされるWindows仮想マシン(エージェントレスバックアップ)。

    マルウェア対策スキャンでは、VMwareエージェント(仮想アプライアンス)、Virtuozzoエージェント、Scale Computing HC3エージェント、Azureエージェント、oVirtエージェントなどの仮想アプライアンスで作成されたバックアップはサポートされていません。

  • GPTまたはMBRでパーティショニングされている、NTFSファイルシステムのボリュームのみがスキャンの対象になります。
  • マルウェア対策スキャンは、デフォルトのクラウドストレージのみでサポートされています。ローカルストレージ、パートナーホステッドストレージ、パブリッククラウドストレージはサポートされていません。

  • コンプライアンスモードのテナントでは、マルウェア対策スキャンはサポートされていません。

  • 次のファイルタイプについてマルウェア対策スキャンはサポートされていません。

    • RAR
    • 7z
    • ISO
  • スキャンタスクが失敗した場合、1日後に再試行されます。
  • スキャン対象のバックアップを選択するときは、継続的データ保護(CDP)バックアップが含まれているバックアップセットを選択できます。ただし、スキャンの対象となるのは、これらのバックアップセット内にあるCDP以外のバックアップのみです。CDPバックアップの詳細については、継続的データ保護(CDP)を参照してください。
  • マシン全体の安全な復元を実行する場合は、CDPバックアップが含まれているバックアップセットを選択できます。ただし、この復元操作では、CDPバックアップのデータは使用されません。CDPデータをリカバリする場合は、追加のファイル/フォルダの復元操作を実行します。