コンプライアンスモード
コンプライアンスモードは、より高いセキュリティが要求されるクライアント向けに設計されています。このモードでは、すべてのバックアップに暗号化を必須とし、ローカルで設定された暗号化パスワードのみを許可します。
コンプライアンスモードでは、顧客テナントとそのユニットで作成されたすべてのバックアップは、AESアルゴリズムと256ビットのキーで自動的に暗号化されます。ユーザーが暗号化パスワードを設定できるのは、保護対象デバイスのみであり、保護計画には設定できません。
コンプライアンスモードは無効にできません。
制限事項
- コンプライアンスモードは、バージョンが15.0.26390以上のエージェントとのみ互換性があります。
- コンプライアンスモードは、Red Hat Enterprise Linux 4.x、5.x、およびそれらの派生OSを実行しているデバイスでは利用できません。
- クラウドサービスでは暗号化パスワードにアクセスできません。この制限のため、コンプライアンスモードのテナントでは、一部の機能を利用できません。
サポートされない機能
コンプライアンスモードのテナントでは、以下の機能を利用できません。
- Cyber Protectコンソールを介した復元
- Cyber Protectコンソールを介したバックアップのファイルレベルの参照
- Web Restoreコンソールへのアクセス
- クラウドからクラウドへのバックアップ
- Webサイトバックアップ
- アプリケーションのバックアップ
- モバイルデバイスのバックアップ
- バックアップのマルウェア対策スキャン
- 安全な復元
- 社内ホワイトリストの自動作成
- データ保護マップ
- 災害復旧
- 利用できない機能に関連するレポートとダッシュボード