Eメールアーカイブ

Eメールをアーカイブすることで、Microsoft 365組織内のすべてのEメールがクラウドに保存された外部アーカイブに保持されます。これにより、コンプライアンスを実現し、eDiscoveryリクエストに対応することができます。新しいEメールは継続的に、送受信時にアーカイブに追加され、変更や手動削除はできません。

ユーザーの各メールボックスには、[受信][送信]の2つのフォルダにEメールが表示されます。各フォルダには、Eメールが最も新しいものから古いものまで時系列順に並べられます。

アーカイブは、AES-256アルゴリズムで暗号化されます。アクセスレベルに応じて、認証されたユーザーのみがアーカイブにアクセスでき、すべてのアクションの監査証跡を利用できます。

コンプライアンス関連の機能に加えて、Eメールアーカイブには、バックアップと復元の機能があります。

以下のアクションを実行できるようになりました。

  • アーカイブの参照
  • 一時的な検索クエリと保存された検索クエリを使用して、特定のメッセージを検索します
  • Eメールをリカバリすることなくプレビュー
  • 特定のEメール、[受信] および [送信] フォルダ、メールボックス全体を、元のメールボックスまたは元のメールボックス以外のメールボックスにリカバリします
  • メールの添付ファイルのダウンロード

デフォルトでは、すべてのEメールはアーカイブに無期限に保持されます。不要なEメールを削除するには、保持ルールを適用できます。保持期間が経過すると、Eメールは自動的に削除されます。アーカイブからEメールを手動で削除することはできません。

保持ルールにかかわらず、特定のEメールをアーカイブに保持するには、法的保持ルールを適用できます。法的保持期間中は、これらのEメールを削除することはできません。

たとえば、特定の送信者からのEメール、特定の受信者へのEメール、または件名に特定の単語が含まれるEメールに対して、保持ルールまたは法的保持ルールを構成できます。

制限事項

  • アーカイブには、ライセンスが割り当てられたメールボックスのみが含まれます。ライセンスが割り当てられていない共有メールボックスはアーカイブに含まれません。
  • Microsoftの制限により、アーカイブに含めることができるEメールの最大サイズは150MBです。
  • 下書きのEメールはアーカイブに含まれません。
  • 1つのメール サーバーに1つのアーカイブ計画を適用できます。