エラー処理
これらのオプションによって、バックアップ中に発生する可能性があるエラーを処理する方法を指定できます。
エラーが発生した場合は再試行する
デフォルト設定:有効。試行回数:30。試行間隔:30 秒。
解消可能なエラーが発生した場合、Cyber Protectは一度失敗した操作を再試行します。再試行の最大回数と再試行間隔を設定できます。再試行の最大回数を超えても操作が正常に完了しない場合、操作は失敗します。
ネットワークロケーションまたはクラウドストレージ(Acronis Cloudストレージまたは、Amazon、Azure、Wasabi、S3互換、Impossible Cloudなどのパブリッククラウドストレージ)へのバックアップの場合、エラー処理はエラーが発生したタイミングによって異なります。
バックアップの開始時にエラーが発生 | バックアップ進行中にエラーが発生 |
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再試行の回数は、ストレージAPIからの応答によって異なります。APIが再試行可能な応答(エラー「503 サービス利用不可」など)を返す場合、操作が失敗するまでに最大2時間かかることがあります。 これは一般的にネットワークロケーションよりもクラウドストレージのほうが発生しやすいです。 |
再試行の回数は、保護計画で設定された[エラー処理] 設定によって異なります。 例: 再試行を30回、再試行間隔を30秒に設定。 |
ローカルフォルダへのバックアップの場合、[エラー処理] 設定は、バックアップ進行中に発生したエラーにのみ適用されます。バックアップの開始時にエラーが発生した場合、バックアップ操作は直ちに失敗します。
処理中にメッセージやダイアログを表示しない(サイレントモード)
デフォルト設定:有効。
サイレントモードをオンにすると、ユーザーによる操作を必要とする場面で処理が自動的に行われます(不良セクタへの対応は別のオプションとして定義されているため、この設定では制御されません)。ユーザーによる操作なしに処理を続行できない場合、その処理は失敗します。処理の詳細(エラーがある場合は、それも含む)は、処理のログに記載されます。
不良セクタを無視する
デフォルト設定:無効。
このオプションを無効にした場合、プログラムが不良セクタを検出するたびに、バックアップアクティビティに [ユーザーによる操作が必要] ステータスが割り当てられます。障害が急速に深刻化しているディスクから有効な情報をバックアップするには、[不良セクタを無視する] をオンにします。残りのデータはバックアップされるため、作成されたディスクバックアップをマウントして有効なファイルを別のディスクに取り出すことができます。
VMスナップショットの作成中にエラーが発生した場合は再試行
デフォルト設定:有効。試行回数:3。試行間隔:5 分間。
仮想マシンのスナップショットの取得が失敗した場合、プログラムにより失敗した処理が再試行されます。試行間隔および試行回数を設定できます。試行は、処理が成功するか、または指定した回数の試行が行われると停止します。